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指数的なデータの増加はデータセンターに何をもたらす?

ジュニパーが考えるデータセンターとネットワークの関係

2011年06月17日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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Interop Tokyo 2011のために来日したジュニパーネットワークス データセンタービジネスユニットのR.K アナンド氏は、トラフィックの指数的な増大と質的な変化がもたらす影響と、データセンターの変革について語った。

モバイルとビデオが指数的トラフィック増加を牽引

 インターネットのトラフィック増大に関しては、多くのベンダーや調査会社がレポートを出している。グローバルのデータ量は2011年には5.3ゼタバイトだが、2016年には22ゼタバイトに達する。この過去に見られない急激なトラフィック増加傾向を、R.K アナンド氏は、爆発的(Explosional)ではなく、指数的(Exponensitial)な伸び方と表現する。

ジュニパーネットワークス データセンタービジネスユニット ジェネラルマネージャー兼上級副社長 R.K アナンド氏

 この牽引役の1つはモバイルだ。「スマートフォンは革命を起こしている。2010年には5億台のスマートフォンが出荷され、1カ月で400万TBのデータを生成している」(アナンド氏)という状態。インターネットに接続されている端末の数も2006年の10億台から、2011年には50億台になり、2016年には140億台に拡大するという。

 そしてもう1つの牽引役は、ビデオである。こちらは「毎分48時間分の動画がアップされている。60日間でYouTubeにアップロードされた動画は、米3大ネットワークが60年かけて作ってきた動画の容量を超えてしまう」(アナンド氏)という状況だ。米国では20~22時のゴールデンタイムのインターネットトラフィックが、通常のWebブラウジングからビデオ視聴に移っているという調査もあり、ロイヤルウェディングや東日本大震災などの動画、3Dコンテンツの増加などがこのビデオ偏重の傾向に拍車をかけている。

データセンターのスケールを拡大する鍵

 こうした状況のなか、データセンターの需要はますます高まっている。ワールドワイドで見ても、自然災害に強く低廉な土地に巨大なデータセンターがどんどん建設されており、外気冷却などの技術も取り入れられている。「スケールは現在データセンターでもっとも重要な要素だ。リソースを一元的に集中させること、そしてリソースを集めて巨大なプールとして扱うこと、この2つの法則がデータセンターを巨大化させるためのポイントといえる」とアナンド氏は述べる。また、現在のデータセンターにおいては低遅延、ノンブロッキング、仮想化のサポート、管理の一元化などのニーズを満たす必要もある。

データセンターをスケールさせるための2つの法則

 ここで鍵になるのが、ネットワークだという。アナンド氏は、「現在のCPUは3GHzの周波数で大きな壁にぶち当たり、以降マルチコア化が進んできた。当然、(前述した)一元集中の原則から考えると、多くのCPUをネットワークでつなげることで処理能力を上げるしかない」と述べる。つまり、コンピュータそのもののよりも、ネットワークを経由した全体の処理能力を考えるべきだという。

 こうしたデータセンターのネットワークを実現する技術として、同社が「QFabric」を用意していることはご存じのとおり。しかし、アナンド氏はQFabricをことさらにアピールしない。「1990年代後半、成長が急激すぎて、インターネットが崩壊しかけたとき、私たちがレガシールーティングの限界を克服してきた。今度のトラフィックの指数的な増加も危機的な状況だが、超高速ネットワークでコンピュータ同士を相互接続することで、そのパワーを最大限に引き出せると信じている」と、ネットワークをコアに据えた新しいデータセンターが危機を克服するとコメントした。

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