初心者に優しいが設定をいじるのはやや面倒
「セットアップ」では、オートレビューの時間やヒストグラムの表示、ノイズリダクションの設定などカメラの基本設定が行なえる
下のボタンを押すと撮影モードに応じたアドバイスを受けることができる
おまかせオート
「おまかせオート」(iAUTO)は恐らく一番使用頻度の高いと思われる撮影モード。画面の右側には撮影状態ごとにコントロールホイールとボタンに対する機能が表示される。おまかせオートでは背景ぼかし機能に割り当てられている
背景ぼかしモードでは、コントロールホイールを回すと絞りが変わり、背景がぼけたり、くっきり見えたりリアルタイムで効果を確認できる
コントロールホイールの上部を押すと表示項目が切り替わる。情報表示なし、基本情報表示(絞りとシャッタースピードがグラフィカルに表示される)、情報表示あり、と3種類の表示が選べる
マニュアル撮影
マニュアル時はコントロールホイールの回転でシャッタースピードや絞りを変更可能。コントロールホイールの下方向ボタンでシャッターと絞りの切り替えができる。上方向ボタンを押すと表示方法が切り替わる。露出計の表示方法は絞りとシャッターがグラフィカルに表示される形式と数値のみのシンプル表示が選べる
スイングパノラマとシーンモード
同社のコンデジですでに採用されているスイングパノラマ機能を搭載する
パノラマの撮影方向は4方向から選択可能。撮影モードから直接この画面を呼び出すのは不可能で、一度トップメニューに入り、「撮影設定」から選択する必要がある
シーンセレクション(シーンモード選択画面)。こちらも右側にコントロールホイールに合わせて項目が回転する。シーンを選ぶと象徴する絵と説明文が表示される
再生画面
再生画面ではヒストグラム(左)、一覧(右)の表示も可能。動画と静止画は個別に管理され、一覧表示からタブで静止画と動画を切り替えられる
拡大ボタンを押すと中央部が拡大される。コントロールホイールの操作で拡大率の変更が可能。ピント位置が拡大されれば画像の確認がしやすいが、必ず中央部が拡大されてしまう
使い勝手の面で若干手間がかかりそうな箇所も見受けられるが、小型軽量なボディ+APS-Cサイズの撮像素子の組み合わせはかなり期待が持てる。コンパクトでレンズ交換というとマイクロフォーサーズが最初に思い浮かぶが、撮像素子のサイズ的により高画質が期待でき、更に実機での比較では素子が大きいのに本体は小さく軽く、まだβであるがAFの動作スピードも十分に速い部類に入り、いいところだらけだ。
用意されているレンズが本体発売直後では24mm相当の薄型16mmと27-82.5mmに相当する18-55mmと2本しかなく、秋に27-300mmに相当する高倍率ズームが発売予定になっているが、本体の薄さ、コンパクトさを活かせる標準域の常用薄型レンズが無いのが残念。
コンパクトデジカメからのステップアップや画質のために大きく重いデジイチを使っている人、軽快さは欲しいが、高画質は外せないと思う人にはかなり魅力的に見えるデジカメだ。
■Amazon.co.jpで購入