未だ交換レンズ(Eマウントレンズ)が乏しい「NEX」だが、世の中には便利なものがあり、専用ではないレンズを装着するためのマウントアダプターなるものが存在する。
フィルムの一眼レフ時代からあったのだが、ここ最近、フランジバックの短いマイクロフォーサーズやNEXのEマウント用に他社製レンズを装着するのが一部で流行りになっている。
オリンパスの「PEN」(E-P1)を使い始めたときにもすでにマウントアダプターはあって、純正品ではオリンパスの銀塩カメラ用や、(マイクロではない)フォーサーズ用のアダプター等があったが、PENでは17mm単体で結構満足できてしまい、アダプターを介して他のレンズを付ける必要性や興味自体が湧いてこなかった。わざわざマニュアルでフォーカスしたり、アダプターを介することでコンパクトさを損なうのはPENの使い方に合わないような気がしていたからだ。
しかし、NEX-3では少し勝手が違う。単体レンズ1本で満足できるものがないのと、撮像素子のサイズが大きいので、あれやこれや色々としたい衝動にかられてしまうのだ。
例えば、僕はライカマウントのレンズをいくつか所有しているのだが、その中で一番のお気に入りは20mmの単焦点レンズ。これをPENに装着すると40mm相当のレンズになる。立派な標準レンズだ。
しかし、これをNEX-3に付けると30mmの準広角レンズになる。ピントを手動で合わせることなどを考えるとレンズ焦点距離が2倍相当になってしまうマイクロフォーサーズでは使い勝手がかなり悪くなってしまうが、APS-CサイズのNEXなら多少なりとも許容範囲に収まらないでもない。
マウントアダプターは複数のものが発売されている。調べてみると純正品のソニー「α」用Aマウントアダプターのほか、サードパーティ製を探してみるとライカのMマウント用、コンタックス・ヤシカ用、やペンタックスのPKマウント用、オリンパスOM用、エギザクタ用、ニコンのFマウント用、M42用、キヤノンのEOS用など多種多様だ。
こうなるとなんでも付けられそうだが、そんなに色々なレンズを持っているわけでもなく、面白さだけで選んでも使わなくなるだろうし、今後の実用性を考えるとやはり純正品のAマウント用が一番だろう。そこで今回はこのアダプター「LA-EA1」(実売1万9000円前後)を購入してみた。
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