ソニー「α NEX」と同時に発売されたレンズは2本。18-55mm(35mm換算27-82.5mm相当)の標準ズームと16mm(35mm換算24mm)の薄型単焦点広角レンズだ。
まだラインナップは寂しいが、コンパクトな本体サイズを生かした一般的なスナップや記念写真、旅行のお供等には差し当たり十分といえる。しかしながら旅行等でより広く撮りたい場面に出会うこともある。
そんなときに使える便利な機能が「スイングパノラマ機能」だ。カメラを水平か垂直に振るだけで自動的に連続して写真を撮り、パノラマ写真に合成してくれる機能だ。さらに今回は本体と同時に発売された16mm専用のフロントコンバーター「VCL-ECF1」も併せて使ってみた。
後処理無し本体だけで完結! 簡単撮影「スイングパノラマ」
スイングパノラマ機能はモードダイアルから選択が可能。初期状態では左から右に横位置でカメラを動かす設定になっているが、左右上下どちらからでも撮影が可能だ。記録画像サイズは標準とワイドが選択でき、標準時では左右方向へのパノラマで8192×1856ピクセル上下方向で2160×3872ピクセル、ワイド時には左右で12416×1856ピクセル、上下で2160×5536ピクセルの記録が可能になる。
スイングパノラマの撮影サンプル
上の写真は大体左側の端が同じ位置になるように撮影してみたが、右側の広がり具合の差がわかるだろうか。スイングパノラマを使わない状態に比べて標準で横方向に約2倍、ワイドで約3倍程度広く撮ることができる。
上下が切れてしまうのは仕方ないがこの広がり感はそうそう撮れるものではない。よく見ると短冊状に縦長に切った画像を繋いでいるだけなので部分的にスッパリ切れてしまっている箇所もあるが、大事なのは見た目のインパクトだ。
他社のデジカメでも撮影モードにパノラマモードが用意されている機種は多々あるが、基本的に撮った画像をPCで取り込み、別途ソフトを使用して合成するのがほとんどだ。クオリティ的には後から合成するほうが良い場合もあるが、実作業がかかるのは結構不便。カメラ内に機能が備わっている分、NEXでは誰でも気楽にパノラマ撮影ができて、すぐに画像確認できるのが便利である。
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