あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第684回

往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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ガソリン車より高い!?
長距離移動で浮き彫りになった充電コストの現実

 さて、ここからは計算の時間です。充電料金はいくらかかって、ズバリ、ガソリン車とEV、どっちが得なのでしょうか。

e-Mobility Powerの料金表(2026年5月末時点)

 e-Mobility Powerの充電料金は月額4180円の会員価格の場合、27.5円/分。1回あたり30分ですので825円。これが6回で4950円。これをリッターあたり160円のガソリンに換算すると30.93Lとなります。走行距離を700kmとすると、単純計算で燃費は22.63km/L。かなり燃費がよいように思います。

 ですが、これは「月額4180円を支払えば」というエクスキューズがつきます。月額料金を支払わないビジター料金の場合、1回の充電が2310円(143円/kWh)と大幅に跳ね上がり、6回充電したので1万3860円! ガソリンに換算すると86.6L分に相当し、8km/Lの燃費と同値となります(充電料金は定期的に改訂されるので、記事作成時の5月末から変更になっている可能性もあります)。

 4180円の会費を加えた6回分の充電料金を算出すると、どうなるでしょう。答えは9130円。ガソリンに換算して57.1L分、12.3km/Lとなり、一般的な軽自動車よりもコスト面で劣るといえます。ちなみに、月に3回以上急速充電を利用するなら、会費を支払った方がトータルの出費は安くなります。ともあれこの会費の高さ、何とかならないでしょうか……。

【まとめ】「N-ONE e:」自体は良いクルマ
長距離移動をするなら、事前に充電ポイントの確認を

 そろそろ記事をまとめましょう。まずN-ONE e:そのものについては、使い勝手はよいですし、疲れにくいクルマであると感じました。高速道路だって100km/hまでなら、全然平気です。それに100km/h以上を出すと急激に電池が減るので、おそらく出さないようになるでしょう。

 次に電気自動車での長距離移動について。片道3回、計6回の充電は多いなぁと思われるでしょうが、普通に行っても1回(30分ほど)は休憩をするわけですから、いつもより1時間余計にかかった、と思えばよいでしょう。バッテリーの小さな軽自動車だから充電回数が多い、というのはあるにせよ、他の電気自動車でも2回は充電すると思います。

 気になったのはインフラです。まず車両と急速充電器の相性問題。充電できないのは百歩譲っても、充電できない場合のサポートはユーザーフレンドリーであるべきです。あと月額の会費が高すぎるように思います。トータルの燃料費がガソリン車より安くならないと、人々は電気自動車に目を向けないでしょう。刈谷PAで充電をしながら、朝の光を浴びて、そんなことを思いました。

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