人生とは常にない物ねだり。普段は家族が乗る実用的なクルマでありながら、休日はサーキットで全開走行を楽しみたい。そんなクルマってなかなかないですよね……。いいえ、GRカローラならあなたの夢を叶えます。その最新バージョンである25式後期に試乗してきました。
実は今なら「普通に買える」
WRC直系の4WDを搭載したGRブランド第4の刺客
GRカローラは、GRスープラ、GRヤリス、GR86に続く、GRブランド4番目の車種としてが2023年4月に誕生しました。当初は2022年の秋頃から販売を開始する予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響などによる生産上の事情から、2023年から台数限定で販売するという形に変更されました。その影響もあってか、いまだGRカローラは予約販売車種と思われている方が多いのだとか。今は普通に購入できるそうです。
GRブランドのクルマと書きましたが、その中でもGRカローラは「GR-FOUR」にカテゴライズされています。GR-FOURはWRC(世界ラリー選手権)などで培ってきたノウハウを、市販車にフィードバックしたトヨタ純正スポーツ4WDシステムのことなのですが、これを搭載するということはすなわち「戦える車両」だということ。事実、GRカローラはスーパー耐久シリーズに参戦しています。ちなみに、ドリフト競技にも出ていますが、あちらは2WDなので……。
GRカローラはイヤーモデル制度を採るようで、今回を入れて3回の改変が行なわれています。
最初の改良は2023年。これを同社では23式GRカローラと呼んでいます。23式では足回りの剛性アップ、エアロダイナミクスの改善などに力を入れた様子。
続いて25式前期。こちらは富士スピードウェイでのタイムアップを目標に、エンジンのトルクアップやサスペンションのセッティング変更、サスペンションジオメトリ変更、四駆の前後配分、そしてブレーキの変更を行ないました。
ニュルを見据えたガチ進化
剛性アップと冷却強化を果たした「25式後期」
そして、さらなる進化を果たしたのが現行モデルとなる25式後期です。目指すは「ニュルブルクリンク」とのこと。まずはボディ剛性を向上すべく、構造接着剤の量を増加。「増加すると車重が増えるのでは?」と思われますが、重量増は数百グラム程度なのだとか。
次にニュルブルクリンクは全開区間が多いことから、エンジンへの吸気温度を下げるべく「クールエアダクト」を追加したとのこと。このように変更点はレースを主眼としたものばかり。普通の生活で自動車を使うための変更点ではありません。
なのですが、もうひとつの変更点がエンジン音。荷室にJBL製サブウーファーを追加して疑似的な音を出すというもの。近年、騒音規制などを理由に、スピーカーから疑似的に排気音を出すスポーツカーは増えており、GRカローラでもそれを実施したというわけです。音は運転するうえで大事な要素であることに違いはありませんからね。
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