スポーティーとラグジュアリーの融合
後席シートは、想像よりはスポーツ感が薄くラグジュアリー。サイドパッドが浅いので、ご年配の方の乗降時に苦労しないでしょう。ただ、センタートンネルはかなり高めなので、車内での左右移動は少し厳しいかもしれません。なお、USB端子の形状はType-Cです。
運転席側はというと、スポーツ感がたっぷりでありながらラグジーです。アクセルペダルは伝統のオルガン式で、左足のサポートも広くて安心です。
ディスプレイはカーブドタイプで、角度がよくて見やすいもの。ハンドルはBMWらしく極太でパワステのフィールも重ためです。
ステアリングホイールにはM1、M2というスイッチが。これは好みの走行セッティングをM1、M2に割り当てるショートカットキー。実際に使うと便利で面白いです! ステアリングスイッチは少なめで、それでいてわかりやすいのも好印象です。
センターコンソールのシフトレバーは、ちょっと前のBMWの雰囲気。現在はもう少しシンプルである一方、インフォテインメントディスプレイで操作する部分が増えたので、どちらが良いかは判断の分かれるところ。
【まとめ】刺激的なのに、日常もこなせる二面性
エンジンをかけると、図太い音がこだまします。ゴツゴツとした乗り心地、図太いトルクはオールドスタイルであり、マッチョ。タイヤが太いので、わだちでステアリングがとられやすくもあります。だけどそれがイイ! そうスポーツセダンはこうでないと! と書くと、普段乗りできないと思われそうですが、そんなことはもちろんありません。
高速道路はまさに水を得た魚。どこからでも加速し、オプションのカーボンブレーキの効きもすごい。楽しくてラク。ステーションワゴンだから云々というのは、運転中に意識することは一切ありません。
ライバルのメルセデスAMG C63と比べると、C63の方がヤンチャです。最新モデルはハイブリッドなので、モーター加速が強烈だし、乗り心地はBMWの比にはならないほどにハード。BMW M3は日常使いできるけれど、C63で都内を走るのは……疲れるかも。
高速道路の渋滞時にハンズオフできるのも美質です。この機能とてもイイです。
乗りながら思ったのは、「ハイパフォーマンスステーションワゴンは誰が買うのだろう」というクルマの存在意義。色々想いをめぐらせて得た結論は「サーキット走行を楽しむ人」。というのも、ステーションワゴンならタイヤや工具をいっぱい詰めるから。
モータースポーツを起源とする会社「BMW M」が作ったクルマであるスポーツツーリングワゴンの見本は、こういうクルマなのか、と感じたのでした。
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