11月19日。千葉県にある袖ケ浦フォレストレースウェイで「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の10ベストカー試乗会が開催されました。今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを紹介するとともに、選考委員がその年を代表するクルマを選ぶための最終チェックとなるこの場の様子をリポートしていきます。
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは
会場の様子をお届けする前に、まずは日本カー・オブ・ザ・イヤーについて簡単に説明します。日本カー・オブ・ザ・イヤーは1980年から開催されており、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車の中から選考され、その年を代表するクルマとされたモデルには「日本カー・オブ・ザ・イヤー」という賞典が送られます。日本を代表するクルマの賞典として、世界からも高く評価されているのです。
選考するのは自動車ジャーナリストやレーシングドライバー、タレント、アナウンサーなど多種多様な60名の選考委員です。それぞれ異なるキャリアを持っていますが、全員に共通しているのはクルマが好きであり、日本の自動車社会の更なる発展を思っているということ。選考委員としての活動は無報酬で行なわれています。
今年は採点方式が大きく変化した
今年は大きな変更点がありました。それが選考方法です。まず、10ベストカーと呼ばれる10台を選考する第一次選考は昨年と同じ。ノミネート車の中から各選考委員が10台を選んで投票し、合計票数の順に10台が第二次選考へと進みます。
大きく変わったのは最終選考となる第二次選考で、これまでは各選考委員が10台の中から上位3台を選び、10点、4点、2点を自身が選んだそれぞれのクルマに投票していく形式でした。しかし、今年は10台すべてに配点する形式で、各選考委員は101点を上から順に25点、18点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点と配点します。ここで得られた点数が最も高かったクルマに「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が送られるのです。
なお、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのが日本車だった場合は、最も高い得点を獲得した輸入車に「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が送られます。選考委員それぞれが各車へコメントを書いての投票になるので、単純にどのクルマが受賞したかだけでなく、どのような理由で各選考委員が配点を決めているかも注目ポイントと言えます。
そのほか「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」と「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」の部門賞があります。これは各選考委員が16点を上から10点、4点、2点と配点するものです。「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」はデザインが優れたモデルに送られるもので、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」は優れた新技術や革新的技術などテクノロジー面で優れたものを持つクルマに送られます。
なお、この2つの賞はノミネート車すべてが対象となっていて(今年は35台)、必ずしも10ベストカーの中から選ばれるわけではありません。
選考委員にとって最終確認の場が試乗会
今回行なわれた袖ケ浦フォレストレースウェイでの試乗会は、まさに最終チェックの場と言えます。これまでノミネート車を乗ってきた選考委員にとっては、おおよそ心が決まっている部分もあるかもしれませんが、同じサーキットという同一条件で10ベストカーを一気に試乗することができるのはここだけです。
同じ条件だからこその気づきもあります。年間多くの新型車を試乗する選考委員ですが、同一条件で試乗できる10ベストカー試乗会は選考するうえで重要かつ貴重な機会なのです。
また、各メーカー・インポーターのブースではノミネートモデルに携わった開発者や企画担当者などとコミュニケーションを取ることも可能です。クルマの良し悪しに走りは重要ですが、選考委員によっては商品企画や価格なども選考する上で重要となってきます。走りだけでなく、選考にあたりそのような「クルマ造り」のアプローチを最終確認する場でもあるのです。
こうして開催された10ベストカー試乗会のあとに各選考委員は投票を行ないます。その結果が明らかになるのは12月4日です。最終選考会と表彰式の様子は12月4日15時から「日本カー・オブ・ザ・イヤー公式YouTubeチャンネル」にてライブ配信されます。結果は公式サイトにも掲載予定です。
どのクルマが受賞するかはもちろん、各選考委員の投票理由も注目です。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第688回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー - 第687回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第686回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ - 第685回
自動車
【打倒アルヴェル】新型エルグランドが王者を超えた!? 自動車税も安くて「走り」が別次元な理由 - 第684回
自動車
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ - 第683回
自動車
家族を乗せてサーキットへ!? 実用性と狂気を併せ持つ「GRカローラ 25式後期」の完成度 - 第682回
自動車
航続320kmでフル装備! BYDの軽EV「RACCO」は日本の軽自動車の“聖域”をどう切り崩すか - 第681回
自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり - 第680回
自動車
「OK Google」が軽自動車で使える感動。日産「ルークス」が激戦区で選ばれる3つの理由 - 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由












