クルマらしいパナメーラと
新しい乗り物のタイカン
少しだけ走りについて触れましょう。同じ四輪駆動システムで、前後重量配分比率が似ている2台ですが、走りはかなり異なります。というのも、パナメーラはFRベースの四駆という印象であるのに対し、タイカンは低重心さを信条とする、まるで地面に吸い付くような、かつて体感したことのないクルマの動きなのです。
加速においても、一瞬の間をおいて、轟音とともに速度が上がるパナメーラに対して、カイエンは躊躇なく甲高いモーター音と共に加速します。
ブレーキフィールも大きく異なり、ポルシェらしいカッチリさを感じるパナメーラに対して、タイカンは柔らかさを覚えます。これは回生ブレーキの設定なども関係するのでしょう。
総合してPHEVは“クルマ”であるのに対し、BEVは「タイヤがついている別の乗り物」という印象。これはポルシェに限らず、ほかの自動車メーカーでもいえる傾向なのですが、ポルシェは趣味性が高いブランドゆえ、それを顕著に感じました。
【まとめ】過渡期の技術ではない2つの個性
長い自動車の歴史からみれば、電動車はまだ実用化されたばかり。もちろん、今後はさらに進化していくでしょう。ですが現時点でも、かなり満足できるのも事実。一部から「BEVがゴールで、PHEVは過渡期のもの」という声を耳にしますが、PEHVはPHEVの良さがあり、BEVもBEVで良さがあります。
あとは充電インフラ次第といったところ。こればっかりは自動車メーカーだけではどうにもできないので、政府が旗を振ってしっかり整備していってほしいところです。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第686回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ - 第685回
自動車
【打倒アルヴェル】新型エルグランドが王者を超えた!? 自動車税も安くて「走り」が別次元な理由 - 第684回
自動車
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ - 第683回
自動車
家族を乗せてサーキットへ!? 実用性と狂気を併せ持つ「GRカローラ 25式後期」の完成度 - 第682回
自動車
航続320kmでフル装備! BYDの軽EV「RACCO」は日本の軽自動車の“聖域”をどう切り崩すか - 第681回
自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり - 第680回
自動車
「OK Google」が軽自動車で使える感動。日産「ルークス」が激戦区で選ばれる3つの理由 - 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由 - 第678回
自動車
EVである前に軽自動車。スズキ「eSKY」が示す、日本の日常に寄り添う最適解 - 第677回
自動車
「ついに911、お前もか…」伝統の変化を嘆く前に乗るべき、約2000万円の超ピュアな「カレラT」


