燃費は悪いが安心感のある走り
スタータースイッチを押してエンジンを始動。相応の機械音は聞こえますが、振動は少ない印象。走り出しは軽快で、とても2トン近いクルマが動いているとは思えないところがあります。
最初に感心するのは「運転のしやすさ」と「取り回しのよさ」。エンジンフードの外にフロントタイヤがあるため不安な気持ちになりますが、案外スグに慣れます。なにより視界の高さが運転のしやすさに直結しているように思えます。さらに言えば、大抵のほかのクルマを見下ろす感じになるので、なぜか優越感に浸れます。
ハードな見た目ですが、乗り心地は意外と快適。日本車ほど柔らかくなく、ドイツ車ほど硬くなく。工事中の道からの衝撃は相応にありますが、かといってイヤな感じはしません。
信号待ちではアイドリングストップが作動。その復帰時に大きな振動がないところにも関心します。大ざっぱなクルマと思ったら大間違いです。
2WDと4WDでは走りに差があり、2WDは後輪駆動になるようで、加速時にグイッと背中を押されるような感覚と軽快な動きをみせます。これが意外と楽しかったりも。4WDにすれば接地感が一気に増すとともに、体全体が引っ張られるような加速感が得られます。
高速道路では形状と天井が外れるという機構ゆえ、風切り音が耳につきます。また、2WDモードだとちょっとフラフラッとした挙動をみせることも。4WDにすると安定感が増すので、基本的に4WDで巡行した方がいいでしょう。追い越し車線などでの加速も十分力強く、モタつくことは一切ありません。
駐車場では、思ったよりも小回りが利く印象。最小回転半径は6.2mですので、駐車場の広さにもよりますが切り返し1回で綺麗に収まりました。バックモニターもついていますし、何なら前方も確認できますから、鼻先問題も回避できます。
燃費は街乗りでリッター5km台、高速道路でリッター10kmといったところ。イマドキのエコカーに慣れた財布にはキビシイですが、PHEV版もありますから、ガソリン代を気にされる方はそちらをチョイスするのもアリです。
【まとめ】
本格クロスカントリーを街乗りで使うのはもったいないと思ったりもしましたが、いざ乗ってみると楽しいの一言。何より自分がとても強くなった気分になります。
ただ、800万円を超えるプライスタグを見ると、快適さで勝る「ドイツ御三家」のSUVが選択肢に入ってくるのも確か。でも、それらでは得られないプライスレスな気分とフィーリングを知ると「コレはアリ」だと思いますね。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第640回
自動車
国内EV市場の1/3を占める大ヒット作! 日産「サクラ」がマイナーチェンジで使い勝手を劇的向上 -
第639回
自動車
「日本でも売って!」マツダの海外専売SUV&EVを試乗して見えた、仕向地ごとの見事な味付け -
第638回
自動車
トヨタ「ヤリスHV」で熊本〜東京1200km走破! リッター33km超えの驚異的燃費と引き換えに失ったもの -
第637回
自動車
【働くクルマ】昔よく見た「宮型霊柩車」の知られざる架装費用と奥深い秘密を徹底解剖 -
第636回
自動車
後席も荷室も我慢しない! FIAT500の魂を受け継ぐ5ドアSUV「600(セイチェント)」がめちゃ優秀 -
第635回
自動車
カタログ値超えの実燃費! ゴルフ ヴァリアントで1000km走破に挑んでわかったディーゼルの強み -
第634回
自動車
2060万円払って「不便」を買う!? ポルシェ「911 カレラT」が世界一ぜいたくな理由 -
第633回
自動車
新車の値上げに疲れたらコレ! 予算30万円台で買える三菱「トッポ」がコスパ最強すぎる件 -
第632回
自動車
家族車=ミニバンはもう古い? あえてミニバンではなく「3列SUV」を選ぶ3つの理由 -
第631回
自動車
予算100万円で3列シートが手に入る! ホンダ「ストリーム」は中古車市場の隠れたコスパ最強ミニバン -
第630回
自動車
超低燃費のディーゼルか、静粛性とAC電源のPHEVか。マツダ「CX-60」で1200km走って見えた選び方の正解 - この連載の一覧へ



















