クラッチ操作レスでライダーファーストに
そのエンジンにアフリカツインやレブルで培ったDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しよりライダーファーストなバイクに仕上げてきた。このDCTというシステムは1/3/5速側と2/4/6速側にそれぞれクラッチを組み、シフトアップ、シフトダウンに備える事でシームレスな変速を実現させるシステムだ。実際に乗っていても、エンジン音が変わらなければいつ変速したかわからないほどスムーズだった。もちろんオートマチックミッションだから、発進時も含めたクラッチ操作は必要としない。
これは毎日の通勤や街中での、クラッチ操作の煩わしさから解放してくれる。しかもワインディングなどスポーティーに走りたいシーンでも、ライディングモードだけではなく変速のタイミングを任意に変える事ができる。この味付けをする事でエンジンブレーキの利かせ方を、好みに設定できスポーツライディングの楽しさを増幅させてくれる。
車体についてもアフリカツイン同様セミダブルクレドールを採用。ただしシート高は820mmと、若干低く作られており、スリムなシートと相まって足付きはかなり向上している。フロントサスペンションには43パイの倒立フォークを採用し、サスペンションアームにはアルミ鋳造を取り入れる事で剛性を確保。市街地や高速道路、ワインディングでも長すぎないストロークと相まって、しっかりしたグリップ感を感じることができた。サスペンション自体にも、前後ともにプリロードアジャスター(調整ができない純正フォークに装着して文字どおりプリロードのセッティングを可能にする)が装備されておりライダーの好みを細かくセットすることが可能だ。
ツアラー特有の視点の高いアップライトポジションも、長時間のライディングでも疲労を軽減させてくれる。可変式のウインドスクリーンが装備されていることも、その効果に大きく寄与している。
【まとめ】2人乗りも快適に!
あらゆるシーンに対応できるツアラー
2人乗りでツーリングに出る時、最も気になるのがパッセンジャーの快適性だ。NT1100の場合、リヤシートの厚みや広さ、傾斜角にまで気を配りポジションを最適化し、快適性を追求したとの事。専用のトップケースとパニアケースを装着する事で、ロングツーリングでもパッセンジャーの快適性は飛躍的に向上する。ホンダの新しいツアラーは、すべての局面で真価を発揮するツアラーである事は間違いなさそうだ。
■筆者紹介───折原弘之
1963年1月1日生まれ。埼玉県出身。東京写真学校入学後、オートバイ雑誌「プレイライダー」にアルバイトとして勤務。全日本モトクロス、ロードレースを中心に活動。1983年に「グランプリイラストレイテッド」誌にスタッフフォトグラファーとして参加。同誌の創設者である坪内氏に師事。89年に独立。フリーランスとして、MotoGP、F1GPを撮影。2012年より日本でレース撮影を開始する。
■写真集
3444 片山右京写真集
快速のクロニクル
7人のF1フォトグラファー
■写真展
The Eddge (F1、MotoGP写真展)Canonサロン
Winter Heat (W杯スキー写真展)エスパスタグホイヤー
Emotions(F1写真展)Canonサロン
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第696回
自動車
200万円台で買えるV8レクサス! 初代LS後期型が今、中古車で最高に狙い目な4つの理由 - 第695回
自動車
電動化してもやっぱりポルシェだった! 新型SUV「カイエン エレクトリック」のブレない本質 - 第694回
自動車
ラッコと一緒に、東北にいるホワイトライオンに会ってきた【BYD RACCO長距離レビュー】 - 第693回
自動車
日産「セレナ ルキシオン」はニアジョイも「新幹線より快適」と絶賛! 600km走破してわかった推せる理由 - 第692回
自動車
日産のSUV「新型キックス」の静粛性はライバルを圧倒。10年かけて進化したe-POWERの完成度が高すぎる - 第691回
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た - 第690回
自動車
750万円の水素SUV「NEXO」フルモデルチェンジ! EV時代にあえて燃料電池車を選ぶ理由はあるか? - 第689回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー - 第688回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第687回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ















