悪路を走るためのエンジンはとてもパワフル
気になるのはエンジン。ボンネットについているロックを外して開けると、3.6リットルのV型6気筒ターボエンジンが姿を現わします。最高出力は284馬力、最大トルクは35.4kg・mとハイパワーで、8速ATとオンデマンド方式の後二輪/四輪駆動システムによって地面に伝えられます。最終減速比は4.1とローギア―ドで、低中速重視のギアセッティングです。スタッフを驚かせたのはエンジンオイルの指定粘度が「0W20」とエコカー並の低粘度だったこと。大排気量ターボエンジンだから「10W40」といった粘度だと思っていたので意外でした。カタログ燃費はWLTCモードで8.0km/L、市街地モードで5.5km/Lとのこと。燃費は走り方で変わりますので、一概にはいえませんが、今回エアコン全開で都内の一般道を走り回ったところ5km/Lを下回りました。
ガソリンタンクの容量は81リットルですので、WLTCモードなら満タンで約640km走行できる計算になります。欧州車と異なりレギュラーガソリンに対応しているのはうれしい限りです。ですが給油の度に鍵を使うあたりは、ちょっと面倒に思うかもしれません。
ではではと運転席に乗り込もうとする唯さん。これが結構大変で、今回はパンツルックで事なきを得ましたが、スカートだと結構大変かもしれません。「質実剛健というのでしょうか。いい意味で独特の世界観ですね」と、見慣れないインテリアに驚いている様子。車内はプラスチック製ロールバーが露出しハードな印象を受けますが、赤いステッチの革製シートやステアリングによってチープな印象は皆無。「ところどころスポーツカーみたいで、特別なクルマという印象を抱きますね。でもさり気なくていいです」と高評価。
「シフトレバーの横にあるのは何ですか?」と見慣れぬレバーに興味を抱く唯さん。これは4輪駆動と2輪駆動の切り替えレバーで、一般道なら二駆、悪路なら四駆とシチュエーションによって切り替えます。二駆の方が燃費が向上すると思いましたが、メーカー担当者によると「それほど変わらないかもしれませんので、基本的にはオートモードで問題はありません」とのこと。ですので今回の試乗は四駆のままで行ないました。
その近くには赤いスイッチが。スポーツモードみたいなものと思いきや、オフロード走行時にスタビライザーのロックを外すもので、オンロード走行時にスタビライザーを外すと大きくロールするとのこと。試乗はロック状態で実施しました。
スマホ充電に便利なUSB端子は、運転席側に1個とアームレスト内に1個用意。運転席側には日本車ではいまだ珍しいUSB Type-C端子も用意されていました。カーナビ連携ももちろん可能で、Apple CarPlay、Android Autoの両方に対応しています。
カーナビは、交差点ごとに通過する直前で「〇〇交差点を直進です」と名称と進路をセットで音声案内するという日本車以上に親切なもの。都内のように交差点が多い場所では(さすがに……)とも思いつつも、いちいち画面を見なくてもよいのはいいですね。さらにメーターパネル中央にはインフォメーションディスプレイが設けられ、ナビゲーション表示もするではありませんか。タフな外観から親切機能に期待していなかった我々スタッフは「見た目はともかく普通のクルマなのかも」と考えを改めた次第です。
運転支援系もしっかり装備。リアカメラを装着し慣れない車庫入れでも安心ですし、前走車車速連動のアダプティブクルーズコントロールはストップ機能付きで、渋滞でもラクラク。残念ながら車線監視機能はないようですが、アダプティブだけでもありがたいものです。欧州車と異なり、この手のボタンが右側にあるので、日本車から乗り換えた時にもすんなりと受け入れられそう。ただワイパーとウインカーは輸入車らしく日本車とは逆位置です。
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