400馬力を四輪駆動で路面に伝える安心感
では、お待ちかねの走りを楽しんでもらいましょう。まずはノーマルモードから。「意外と静かなクルマなのですね。カチッとした乗り味は、さすがスポーツカーという感じです」と唯さん。「すごく扱いやすくて、踏んだら踏んだだけ一気に加速する感覚がとても楽しい。思い通りにクルマが動くので、自分の運転が上手くなったような気にさせてくれます」。
アウディTT RSが搭載する直列5気筒エンジンは、排気量2.5リットルのターボ型で、最高出力400ps、最大トルクは480Nmと、WRC参戦時の最高出力360ps/最大トルク420Nmを上回る強力なもの。しかもそれが一般道で扱えるのですから、30年の技術進歩には驚くばかり。
「どんな場所でも、どんな事をしてもクルマが安定していて、ドライビング中に不安や怖さをかんじさせず、ただただ楽しいと思わせてくれるクルマですね。実にオトナの1台だと思います」と賛辞を送ります。オトナというのが女性に受ける要因なのでしょうか?
ですが、ヤンチャな部分も欲しいお年頃。クルマが良いと、ない物ねだりをしたくなるものです。そこで、ダイナミックモードに変更。野太い排気音が室内に響き渡り、一気にテンションが上がる唯さん。アクセルのツキがよくなり、足も一層引き締まります。「これ! これは凄く楽しいです!」と満面の笑みの唯さん。さらに喜ばせるのが、アクセルオフしてシフトダウンする際に、ヴォンヴォンとオートブリッピングすること。「ヤバい! これはヤバいです! テンション上がりますね」と、左シフトパドルを駆使する唯さん。そして「5気筒エンジンって、4気筒エンジンのトルクの立ち上がりと、6気筒エンジンの伸びやかさが両立しているように感じますね。このエンジンは凄く楽しい!」とアウディらしさを感じた様子。
「カッコいいエクステリアに、素敵なインテリア。力強く楽しいエンジンに、こわさを感じさせないドライブフィーリング。これがアウディの魅力なのかな」と唯さんは、アウディのブランドアイデンティティーを肌身をもって体験したのでした。
【まとめ】本気をこれ見よがしに見せない
大人の雰囲気がアウディTT RSにはある
こうして楽しんだアウディTT RS。帰り道は筆者がノーマルモードで大人しく運転していたのですが「普段乗る時は、こういうジェントルなところが凄くイイですね。スポーツモードのような走りができるけれど、普段はそのような面を見せない。そこにオトナのクルマという感じを受けますね。逆に誰かを乗せている時に、スポーツモードのような事をされると、大人げないなぁと思っちゃいます」と筆者をジロリ。筆者の愛車であるHonda S660は車高調を入れて足を硬めたり、スポーツマフラーで音を大きくするなど、実に大人げない仕様です。スミマセン。
「改めて、アウディは渋いオトナに似合うクルマだと感じた1日でした」と唯さんは笑顔で語って取材は終了しました。プレミアムブランドの片鱗を、クルマから感じたようです。ちなみにアウディは、ディーラーのサービスもすごいんですよ(それは別の機会に)。アウディの魅力は、テクノロジーもさることながら、それをひけらかさないオトナの余裕なのでしょう。少しだけ疑問が解消されたような気がします。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第684回
自動車
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ - 第683回
自動車
家族を乗せてサーキットへ!? 実用性と狂気を併せ持つ「GRカローラ 25式後期」の完成度 - 第682回
自動車
航続320kmでフル装備! BYDの軽EV「RACCO」は日本の軽自動車の“聖域”をどう切り崩すか - 第681回
自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり - 第680回
自動車
「OK Google」が軽自動車で使える感動。日産「ルークス」が激戦区で選ばれる3つの理由 - 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由 - 第678回
自動車
EVである前に軽自動車。スズキ「eSKY」が示す、日本の日常に寄り添う最適解 - 第677回
自動車
「ついに911、お前もか…」伝統の変化を嘆く前に乗るべき、約2000万円の超ピュアな「カレラT」 - 第676回
自動車
メーカーチューンの理想形! 2L化した特別ロードスター「12R」が魅せる至高の人馬一体 - 第675回
自動車
街乗りは不便でも悪路走破性は最強! ファミリーカー目線で斬る「ジムニー ノマド」のリアルな実力










