その名に恥じない運動性能
排気音も走り好きにはたまらない
エンジンは 過去に販売されていたCBR1000RRをベースとした、排気量1000ccの自然吸気型直列4気筒水冷エンジン。吸排気系を最適化。出力は145馬力/10.6 kgf・mを達成。つまり軽自動車よりも遥かに高出力なエンジンが自分の足の間にある、いや、エンジンの上に跨って乗る、というわけです。それにしても馬145頭分って……。
アクセルコントロールにスロットル・バイ・ワイヤシステムを装備。いわゆる電子制御で、出力特性とスロットルレスポンスを変化させるパワーセレクターと、後輪の挙動変化を抑制するトルクコントロール、そしてアクセルを閉じたときのエンジンブレーキの強さを制御するセレクタブルエンジンブレーキという3つのパラメータを変更するとのこと。この3つのパラメータを走行シーンに合わせて「SPORT」、「STANDARD」、「RAIN」というプリセットと、ユーザーの嗜好に合わせて任意で設定できる「USER」の4種類から選択可能としています。もちろん厳しい排出ガス規制であるユーロ5に対応済みです。
クラッチは、レバー操作の低減と急激なエンジンブレーキによる後輪の挙動を軽減するアシストスリッパークラッチ機構を採用。クラッチ操作を必要とせず、シフトペダルのみでシフトチェンジを行なうクイックシフターも標準装備。クルマでいうところのセミオートマです。クラッチレバーがありますので、AT限定大型二輪免許での運転は不可。
フレームは、高張力鋼のモノバックボーンで、パッと見た感じの大きさはGB350とほぼ同等といったところ。ただし幅は広くて、さすが大排気量の直列4気筒エンジンを搭載しているということだけはあります。足つきは身長185cmの筆者で両足ぺったり。でもGB350ほどは膝は曲がらず。大抵の方は、右脚をブレーキペダルに乗せたまま、バイクを少し傾けて左足を接地させて停車すると思います。
足回りに目を向けると、サスペンションは倒立フロントフォークにショーワ製セパレートファンクションビッグピストン(S.F.F-BP)を採用。リアは片持ちのプロアーム形状が採られています。
タイヤはフロント、リア共に17インチで、ミシュラン製を採用。広報写真を見る限り、マイナーチェンジ前はブリヂストン製だったようです。個人的にクルマの試乗時、ミシュランタイヤが装着されているとテンションが高くなるので好印象。バイクのタイヤもいいのでしょうか?
ETCやグリップヒーターを標準装備するあたりは、さすが高級車といったところ。ETCのアンテナはヘッドライトの上に設けられ、統一感のあるデザインに仕上げられています。ちなみにバイクのETCは、防塵、防水、防振対策が施されており四輪車よりも本体そのものが高額で、かつ取り付け工賃も高いですから、最初から搭載されているのはうれしい限りです。
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