あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第116回

新型ジムニーに1ヵ月間乗ってみてわかった良い点&悪い点

文●矢田部明子 写真●吉野健一 編集●ASCII

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 クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回は、「ジムニー」についてレポートしていきたいと思います。1ヵ月間乗ってみて分かった、良かったこと&悪かったことをお伝えできればと思います。購入を検討されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

ジムニーはどんなクルマ?

 1970年に当時、軽自動車で唯一の本格4WDとして登場しました。2018年にフルモデルチェンジし、現在4代目となっています。ラダーフレームなどの本格四駆性能は初代から継承し、発売から2年が経過した現在でも人気の高いクルマです。この4代目ジムニーですが、現在も受注に生産が追い付かないとか……。

 そんなジムニーは、日本だけでなく世界中で販売され、日本の道路事情とはまったく違う辺境の地に住む人のための移動手段&過酷な環境で働く人たちの道具としても使われています。丈夫で、どんな道も進むことができるリアルオフローダーとも言われています。

 ジムニーには、ジムニーとジムニーシエラの2タイプありますが、今回の長期レビューでは「ジムニー XG(MT)」「ジムニーシエラ JC(AT)」をそれぞれ2週間、合計で1ヵ月間ジムニーを堪能してきました!

ジムニーとジムニーシエラ
それぞれの特徴

 内装はほぼ一緒で、外装がジムニーシエラの方が大きく見えるのは、ワイドフェンダー&前後にジムニーより大きなバンパーを装着しているからです。基本的に、デザインの方向性は同じです。大きく異なるのはエンジンで、ジムニーは660cc直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、ジムニーシエラは1500cc直列4気筒エンジンを搭載しています。

ジムニー

スズキ「ジムニー XG」MTモデル
主なスペック
サイズ 全長3395×全幅1475×全高1725mm
ホイールベース 2250mm
車重 1030kg
エンジン 660cc 水冷直列3気筒ターボ
最高出力 64PS(47kW)/6000rpm
最大トルク 96N・m(9.8kgf・m)/3500rpm
価格(税込) 148万5000円

ジムニー シエラ

スズキ「ジムニー シエラ JC」ATモデル
主なスペック
サイズ 全長3550×全幅1645×全高1730mm
ホイールベース 2250mm
車重 1090kg
エンジン 1460cc 水冷直列4気筒
最高出力 102PS(75kW)/6000rpm
最大トルク 130N・m(13.3kgf・m)/4000rpm
価格(税込) 205万7000円

 それでは、細かくチェックしていきましょ~!

ランニングコストについて

 同じジムニーシリーズとはいえども、ジムニーは軽自動車で、ジムニーシエラは普通車となります。なので、お金のかかり方が違うのもポイントです!

 大きく違うのは、自動車税。ジムニー(軽自動車)は1万800円、ジムニーシエラ(普通車)は3万9500円となるので、ジムニーシエラの方が2万8700円高くなります。ほかには、重量税&高速料金&自賠責保険の費用もジムニーシエラの方がお高めです。軽自動車と普通車の差ですね。

走行性能は車体の軽さもあってジムニーが軽快

 まず驚いたのは、先代ジムニーに比べて車内がかなり静かになったことです。先代ジムニーは、高速道路を走ると会話が聞こえにくくなるくらい「ぶあああん」というエンジン音&路面の音を拾っていたのに、新型ジムニーはまったく気になりませんでした。

 乗り心地に関しては、ジムニーならではの独特の揺れがあります。これは、リジット式のサスペンションを採用しているためです。左右前後に船に乗った時のようなユラユラした揺れを想像してもらえると分かりやすいかなと思います。だだ、不快と思うレベルではない&リジット式のサスペンションは、オフロードでの走行性能が上がるので、ジムニーという車の特性上致し方ないと言えます。ステアリングダンパーが入ったことにより、直進安定性も向上しているので運転しやすいのも◎。小回りは、利かないというわけではありませんが、最近の軽自動車(ハスラーなど)と比べると少し劣ります。

 ジムニーシエラ(AT)とジムニー(MT)を乗り比べた感想ですが、ジムニーシエラの方が発進&加速がジムニーよりも鈍重に感じました。もちろん、ATとMTということもあるかもしれませんが、それにしても少し気になりました。とくに、高速の合流の時は早めにペダルをベタ踏みしていました。ジムニーの方が軽快に走ってくれるので、私はジムニー派です!

車内の居住性はちょっと厳しい

 そもそもジムニーを購入しようと思ってらっしゃる方が、居住性を求めてるとは思えませんが……、一応、矢田部チェックさせてもらいました。←勝手に。

 ジムニーはノーズが長いので、その分、車内が狭くなってしまいます。運転席&助手席は、大人が座って隣の人と少し腕があたるくらいの間隔。後席は、運転席を一番後ろまで下げた場合、私の足がやっと入るくらいのスペースがある程度(太いから入らないのかもしれない)です。後席も快適ひろびろ~、とはいかなさそうです。家族で乗るには居住スペースが気になる車だと感じました。

 またシートは固めなので、長時間運転すると腰&お尻が痛くなります。私は、車で取材に行くことが多いのですが、5時間以上運転すると、家に帰ってピップエレキバンコースでした。

少し凸凹はしているものの、フルフラットにできます

 後部座席の部分に付いている窓は開かないので、換気ができません。

ただ、子育て中のママは、子供が勝手に窓を開けないから助かるとのことでした

収納スペースは狭い
大きな荷物は工夫が必要

 リア部分の収納スペースは少なめで、カバンが置ける程度です。もちろん、後席を倒すなどの工夫をすればある程度大きな荷物は置けます。

私の手の幅が、収納スペースです。汚れをさっと拭き取れる素材なので泥汚れも安心

 携帯を充電できるUSBケーブルが付いているのはGoodなのですが、MT設定には、センターコンソールにスマホを置くスペースがないのでちょっと困りました。

スマホが飛び出しているので、カーブを曲がると落ちるんです……

そして写真のような状態になり、充電できていないというパターン

良くも悪くも気になった部分

 全体的に開口部が広いので、荷物を積む&車に乗り込む時に助かります。

 ちなみに、リアドアはタイヤが付いているので強めに閉めなくてはいけまけん。あとは、ドリンクホルダーが取りやすい場所に付いていない&センターコンソールにひとつしかないのも✕な点。運転していたら取りにくい場所にあるし、友達と2人で乗った場合は、どちらか1人はドリンクを置けないという事態に……。

 新型ジムニーに乗りたい! という人は、利便性や乗りにくさは気にしないという方が多いと思います。ですが、もし知らずに購入しようとしている方がいらっしゃれば、この記事を参考にしてください。

 ということで、今回は「新型ジムニー」の長期レビューをしてみました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧になって下さい。

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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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