あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第94回

「エクリプス クロス」のPHEVは災害時も活躍できて走りも快適なSUV

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

モーターならではのトルクの太さで
重いボディーでも軽々走れる

エクリプス クロス(PHEVモデル)

 PHEVシステムは、エンジンよりもモーター駆動を主とするのですが、それゆえの静寂さとトルクの太さという美質はエクリプス クロス(PHEVモデル)にも引き継がれています。前からも後ろからもモーター音は聞こえるのですが、気になるほどのことはありません。バッテリーの蓄電容量が多い時は、ほとんどエンジンが動くことはなく、街乗りはいたって静か。

 ツインモーターによるパワフルな走りは、街乗りはもちろん、高速道路の合流などでも不満ナシ。アウトランダーPHEVの重厚さとは異なり、エクリプス クロス(PHEVモデル)は軽やかさを主とするもので、重たいボディーとは思えない軽やかな反応の良さに心がときめきます。さらにパドルシフトで回生量を減らしていくと、軽やかさはより増す印象。アウトランダーPHEVとの明確なキャラクターの差はここにあるようです。

走行モードをターマックにしたところ

 お楽しみのターマックに変更すると、最初は最も回生量が多いB5に設定されていました。その状態でも思わず声をあげてしまうほど、アクセルペダルの動きにクルマがダイレクトに反応します。一般的なスポーツモードよりも、かなり過激なセッティングに思わず頬が緩みます。さらに回生量を下げていくと、まさに「かっ飛ぶ」のひと言。その昔、三菱自動車から280馬力の強心臓が与えられた「パジェロ・エボリューション」という車がありましたが、エクリプス クロス(PHEVモデル)は、その現代版と言ってもいいかも!?

 エクリプス クロス(PHEVモデル)は、いわゆるワンペダル動作に対応しておらず、当初「街乗りだとワンペダルの方がいいんだよなぁ」と思っていたのですが、ターマックモードに触れて、三菱自動車はドライバーに「積極的に運転を楽しんでほしい」という意思から、採用を見送ったのだと感じた次第。ターマックモード、凄いです!

バッテリーのセーブモードを選ぶことができる

チャージモードで充電している様子

 さて、アクセルをバンバン踏んで走れば、気になるのはバッテリー容量の低下……。するとクルマは走行中に充電を開始します。エンジン音が聞こえるのかなと期待したのですが、ほとんど認識することはできません。秀逸なのが速度が落ちるとエンジンが停止し、また一定の速度に達するとエンジンが動くという点。つまり運転手以外、エンジンが動作しているのかはわからないのです。とはいえ、あまり充電量が増えないので、チャージモードをポチっとすると、今度は停止時でもエンジンは作動。さすがに停止時にエンジン音は聞こえるのですが、振動が伝わることはありません。

渋滞中にアダプティブクルーズコントロールを使ったところ

アダプティブクルーズコントロールの表示画面

長時間の渋滞でも、アダプティブクルーズコントロールがあればラクラクだ

 高速道路で運転支援をチェック。残念ながら車線維持機能がついていない点は残念ですが、アダプティブクルーズコントロールを使うと、渋滞はラクラク。あるとないでは疲労度が大違いです。さらにモータードライブですので、振動も少ないばかりか、停止時にアイドリングストップが作動し、また始動して、というショックもないのも美質。実に快適な渋滞ライフ(?)が楽しめます。

電費・燃費表示

細かな電力使用量も表示できる

走行中のエネルギーモニター表示も可能

 燃費ですが、チャージモードで走行すると約10km/L程度、通常ですと13km/L以上を記録しました。ECOモードにすれば、もう少し伸びるのかなと思います。ちなみにカタログ上ではWLTCモードで16km/Lなので、このクラスのSUVとしては低燃費な1台ではないでしょうか。それにしてもエネルギーモニター画面の項目が多すぎて、一体何が何やら……と。これも三菱らしさなのかなと、思わず苦笑してしまいました。

手厚いエコカー減税が受けられる

エクリプス クロス(PHEVモデル)

 近年、三菱のPHEVというと、走りや動力性能よりも「災害時に役立つ」という印象が強かったと思います。ですがエクリプス クロス(PHEVモデル)は、久々に走りについて話ができる三菱車といえそう。そして「EV車はいいけれど、充電が……」という問題に対して、PHEVシステムは現時点で最良の選択肢であると、改めて思った次第です。

 しかもエクリプス クロス(PHEVモデル)には、政府や自治体の「GoTo脱炭素車」キャンペーンを受けることができます。具体的には、国から22万円の補助金が出ますし、さらに東京都の場合、30万円の助成金をうけることができます。しかも政府は補助金の額を40万円へとひきあげる方針とのこと。エクリプス クロスのガソリンモデルより130万円高いPHEVモデルですが、70万円も補助が受けられるのなら、選ばない理由はないのでは? そのようなGoTo脱炭素車キャンペーンがなくても、エクリプス クロス(PHEVモデル)の高い完成度なら、誰が乗っても「買ってよかった」と満足できるクルマだと断言したいと思います!

PHEVは、三菱が世界で初めて開発した技術。その完成度は驚くほど高い

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月