最新パーツ性能チェック 第317回
GeForce RTX 30シリーズの大本命がいよいよ降臨
GeForce RTX 3070 FEレビュー!Ampere世代最強の電力性能比とRTX 2080 Ti超えを確認
2020年10月27日 22時00分更新
FEのDual Axial Flow Throughデザインは健在
まずはRTX 3070 FEの外観をじっくり観察するとしよう。RTX 3080とRTX 3090のFEはカードの表と裏にそれぞれファンを配置した独特のデザインだったが、RTX 3070 FEは表面にファンを2基配置したオーソドックスなデザインとなっている。ただし、FEのウリである“Dual Axial Flow Through”、すなわち表側にあるファンの風をカード裏面に通して廃熱を促すデザインを継承している。
また、RTX 3080 FEとRTX 3090 FEは通電時にカード上部のロゴなどが白色LEDでライトアップされるが、RTX 3070 FEの発光要素は皆無だ。
補助電源コネクターの仕様はRTX 3080 FEと共通のMicro-Fitの12ピンコネクターを採用している。ただし、RTX 3080 FEの12ピンコネクターは8ピン補助電源ケーブル2系統の電力をコンパクトなコネクターにまとめて基板実装面積を小さくするという目的だったが、RTX 3070 FEは8ピン1系統で動作するよう設計されている。ゆえに、RTX 3070 FEの補助電源ケーブルの変換アダプターも単に8ピン×1をMicro-Fitの12ピンコネクターに変換するだけだ。
また、RTX 3080 FEでは縦にピンが並ぶ省スペース実装だったが、RTX 3070 FEでは横にピンが並んでそれなりにスペースを占めているように見える。もちろん、おなじみの8ピンコネクターを実装するだけの面積が確保できなかったのかもしれないが、Micro-Fitの12ピンコネクターをわざわざ採用するメリットは少なかったのではないだろうか。
ちなみに、RTX 3080 FE用の8ピン×2→Micro-Fit12ピン変換ケーブルはRTX 3070 FEにでも利用できるが、その際は片方の8ピンケーブルを接続しなくても動作する。
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