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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第12回

トヨタGRスープラ試乗レポート

新型スープラは軽快さとエンジンの気持ち良さで勝負!

文●鈴木ケンイチ 編集●ASCII編集部

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6気筒と4気筒、それぞれに大きな魅力がある

 日本で発売されるGRスープラは3グレードだ。最高出力340馬力/最大トルク500Nmの3リッター直列6気筒ツイン・スクロールターボを搭載する「RZ」(690万円)、最高出力258馬力/最大トルク400Nmの2リッター4気筒ツイン・スクロールターボを積む「SZ-R」(590万円)、最高出力197馬力/最大トルク320Nmの2リッター4気筒ツイン・スクロールターボの「SZ」(490万円)となる。690万円、590万円、490万円と100万円ずつ値段が違う。このうちアクティブデフは、上級と中位の「RZ」と「SZ-R」に採用されており、エントリーの「SZ」はオープンデフとなる。

 最初に試乗したのは6気筒の「RZ」だ。コースは、伊豆の狭いワインディング。道も荒れている。まず、感心したのはステアリングの手ごたえであった。ねっとりしていて、それでいて正確。もっと価格帯の上のスポーツカーのよう。また、クルマが小さく感じる。そして、乗り心地がいい。荒れた路面でも飛び跳ねない。しっかりと4輪が路面をつかむ感覚があるので、安心感がある。

 そうした安心感の上に光ったのが、直列6気筒エンジンのフィーリングの良さであった。スムーズでありながら、低回転から非常に力強い。1500回転も回れば、最大トルクの500Nmが発揮される。車重は1520㎏なのだから、とんでもない速さだ。そして、澄んだエンジン・サウンドも秀逸。スポーツモードにすれば、バババ! というアフターファイヤーも。スポーツカーを操る楽しさに、思わず口元も緩む。また、Uターンするようなきついコーナーでは、驚くほどの俊敏さを見せてくれた。一方、緩い高速コーナーでのトラクションの良さも素晴らしい。これがアクティブデフの威力なのだろう。

 続いて、4気筒の「SZ-R」へ。エンジン・サウンドが図太い。これも悪くないと思う。ダッシュ力や高回転の伸びは、6気筒に及ばないけれど、それでも国内のワインディングでは十分以上の速さだ。また、鼻先が軽いということで、コーナリングはさらに軽快。6気筒にこだわるのでなければ、これも十分に魅力的だと思う。

 最後は、197馬力の「SZ」。オープンデフということで、コーナリングでは、いち早くタイヤのスキール音が発生する。しかし、不安定かというと、そんなことはなかった。正直、タイヤのグリップの限界内で走っていれば、ほとんど不安はなかったのだ。確かに、時速200km以上を出すような超高速走行や、サーキットといった厳しい状況では、アクティブデフが必須となるのだろう。しかし、公道を普通に走るだけであれば、オープンデフであっても、何ら問題はない。逆に、全体として素直な動きに好感が持てた。

【まとめ】世界のスポーツカー市場が盛り上がるのは間違いない

 どちらにせよGRスープラは、本格スポーツカーだ。この後、さまざまなチューニング・アイテムが登場することだろう。「アクティブデフのフィールが気に入らない」「オープンデフではつまらない」という人は、機械式のLSDに交換すればいいというわけだ。

 GRスープラを走らせてみれば、6気筒エンジンの気持ち良さと、4気筒エンジン車の軽快さ、どちらも非常に魅力的であった。490~690万円は、けっして安くはないが、その内容と性能を考えると、欧州スーパースポーツと比べて相当にお手頃価格だと思う。世界的なヒットも間違いないだろう。86に続き、GRスープラと、徐々にトヨタにスポーツカーが戻ってきている。スポーツカー好きとしては、もろ手を挙げて歓迎するばかりだ。

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筆者紹介:鈴木ケンイチ


 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。



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