ASCII Power Review 第21回
プロカメラマン岡田が製品を実地で試してみた評価は!?
ソニー RX0 II 実機レビュー = 超小型の高級デジカメなのだっ!!
2019年05月14日 17時00分更新
手のひらに収まる超小型のボディーに、1インチサイズの撮像素子を搭載した個性派コンパクトデジカメ「RX0Ⅱ」。2017年10月に登場した初代「RX0」の上位モデルで、可動式液晶ディスプレーの採用や最短撮影距離の短縮などの改良がされている。
極小型ボディーながら
高級コンパクト「RX」らしさは満載
実際に手にしてみると、やはりボディーのコンパクトさが際立つ。さらに水深10メートルの防水や2メートルからの落下耐性など堅牢ボディーだけあって、剛性の高さも伝わってくる。幅と高さは前モデルと同じ、可動式液晶ディスプレイを採用したため奥行が約5.2㎜、重量は約22g増加しているが、それにしても超小型と言えるサイズだ。
液晶ディスプレイの可動域は下方向が90度。上方向には180度回転するので自分撮りにも活躍してくれる。その際メニューなどの操作が行いやすいように、ボタンの方向が上下左右ともに反転する。
メニュー画面はαシリーズとほぼ同等で、ユーザーはなじみやすいのだが、1.5インチの小型液晶画面の表示では、あまりにも文字が小さい。年配の方などは拡大鏡を利用するなどの対応が必要かもしれない。
操作系は「MENU」と上下左右、決定の6つのボタンのみ。上ボタンはディスプレーの表示切り替え、下ボタンには再生で右ボタンはFn画面の呼び出しを兼ねているので、慣れるまで戸惑うこともある。左ボタンと決定ボタンには露出補正やISO感度など、好みの機能を割り当てることができる。小型ボディーなので少し操作しにくい部分もあるが、これらのカスタイズを工夫していくのが使いこなすコツだろう。
バッテリー駆動は約240枚とコンパクトカメラとしては一般的。とはいえ長時間撮影したときには物足りない。USB給電も可能だが、予備バッテリーは必要だろう。その際はモバイルバッテリーでも充電することができるチャージャーとバッテリーがセットになった「ACC-TRDCJ」(実売5270円前後)がお買い得だ。
端子類は背面左側にまとめて配置。ケーブルを抜き差しする際に誤ってmicroSDカードが抜けてないようにする保護カバーも付属している。
極小ボディながら
1型の大型センサーを内蔵

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