ソニーのハイエンドモバイルノート「VAIO Z」にはストレージとして、「第3世代SSD」と呼ばれる高速なSSDが採用されている。さらにその高速なSSDを2台でひと組にすることで、ドライブの容量と転送速度を倍増させているのだ。そこでVAIO Zロードテスト第10回では、そのSSDの実力について検証したい。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | VAIO Z |
型番 | VPCZ239FJ/B(Black) |
CPU | Intel Core i5-2450M(2.5GHz) |
メインメモリー | 4GB |
ディスプレー(最大解像度) | 13.1型ワイド(1600×900ドット)、LEDバックライト、低反射コート |
グラフィックス機能 | AMD Radeon 6650M(1GB、Power Media Dock接続時)、Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) |
ストレージ | 128GB 第3世代SSD RAID(64GB×2) |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(Power Media Dock接続時) |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ16.65mm/約1.165kg、Power Media Dock:約幅148×奥行き220×高さ16.65mm/約685g |
バッテリー駆動時間 | 付属バッテリーパック:約9時間、別売バッテリーパック:約9時間(内蔵用)、約17.5時間(内蔵用+拡張用) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1(64bit) |
RAID 0構成で2台のSSDをさらに高速化!
「RAID」(レイド)とは、HDDやSSDなど複数のストレージを組み合わせて、仮想的な1台のストレージとして利用することで、アクセス速度や信頼性を向上させる技術のことだ。RAIDにはストレージの組み合わせ方や運用目的の異なる7種類の「レベル」が存在しており、VAIO Zではストレージのアクセス速度向上を目的とした「RAID 0」が採用されている。2台以上のストレージにデータを分散させることで、読み書きの速度が飛躍的にアップするのだ。
VAIO Zの標準仕様モデル「VPCZ239FJ/B」には64GBのSSDが2台搭載され、RAID 0によって1台の128GB SSDとして利用できる。128GB SSDを1台搭載したほうがコストは低いが、2台のSSDをRAID 0で構成したほうがより高速にアクセスできるのだ。最高のパフォーマンスを追求したVAIO Zならではの選択だといえるだろう。
直販サイト「ソニーストア」で購入できるVAIOオーナーメードモデル「VPCZ23AJ」では、SSD容量を128/256/512GBから選択可能だ。この場合のSSDの組み合わせはそれぞれ64GB×2/128GB×2/256GB×2で、すべてRAID 0で運用されている。大容量のストレージを求める場合は、VPCZ23AJを選ぶといいだろう。

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