ソニーの「VAIO Z」は、高さ16.65mmのフラットな薄型ボディーに先進パーツを詰め込んだパワフルなモバイルノートだ。しかし、実際に持ち歩いて使うとなると、バッテリーがどれくらい長持ちするのかといったモバイル性能が重要になる。そこで連載第4回では、ベンチマークテストの結果を交えながら、VAIO Zのバッテリー性能について検証したい。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | VAIO Z |
型番 | VPCZ23AJ(Silver) |
CPU | Intel Core i7-2640M(2.8GHz) |
メインメモリー | 8GB |
ディスプレー(最大解像度) | 13.1型ワイド(1600×900ドット)、LEDバックライト |
グラフィックス機能 | AMD Radeon 6650M(1GB、Power Media Dock接続時)、Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) |
ストレージ | 256GB 第3世代SSD(128GB×2) |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ16.65mm/約1.165kg、Power Media Dock:約幅148×奥行き220×高さ16.65mm/約685g |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 |
無線LANを有効にしてウェブ閲覧時のバッテリー性能をチェック
カタログ上の公称値では、VAIO Zのバッテリー駆動時間は約9時間となっている。これはPCのバッテリー性能チェックとしてよく使われる「JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)」にもとづいた結果だ。詳細はVAIOのサポートページに掲載されているが、大まかに説明すると以下のように測定されている。
- 無線LANを無効化
- スピーカーおよびドルビー機能を無効化
- 付属ソフト「VAIO Gate」や「ウィルスバスター2011クラウド」を終了
- 電源プランを「省電力」に設定
- 液晶ディスプレーの明るさを3割程度に落とす
- 上記の設定で、JEITA指定のmpegファイルを連続再生する
ほかの製品も同様のテストを行なっていることを考えれば、公称値はバッテリー性能を判断するひとつの指針となる。しかし、VAIO Zを屋外にも持ち運んで使う場面を考えると、ネットに接続してウェブを閲覧している場合の駆動時間も気になるところだ。
そこで今回のバッテリーベンチマークでは、まずVAIO Zを以下のように設定した。
- 無線LANを有効化
- スピーカーおよびドルビー機能は有効化のまま
- 付属ランチャーソフト「VAIO Gate」や「ウィルスバスター2011クラウド」は常時動作
- 電源プランを「省電力」に設定
- 液晶ディスプレーの明るさを50%に設定
また、無線LANを利用して、Yahoo! JapanやGoogle、ソニーストアへのアクセスを行なった。
ベンチマークには利用したソフトは海人氏作成の「BBench」だ。このソフトでは複数のウェブページの自動巡回が可能で、バッテリーの残量を秒単位で記録できる。
なお、ベンチマーク結果はあくまでもひとつの指針であり、マシンの設定や環境によって結果が変化することをあらかじめご了承願いたい。
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