VAIO Zのキーボードはキーピッチも広く、誤入力の少ないアイソレーションタイプのため非常に使いやすい。しかし長い間作業を続けていると疲れが溜まってしまい、手首や肩を痛めることもあるだろう。そのままにしておくと腱鞘炎を引き起こし、キーボードでの作業もままならなくなるので注意したい。
また、VAIO Zにマウスを接続して使っている人も注意が必要だ。重いマウスを大きく動かすことで、やはり手首を痛めてしまうことがある。特に最近多く見受けられるワイヤレスマウスでは電池を内蔵する製品が多いため、有線マウスに比べて重く腕が疲れやすい。
そこで今回は、手首や肩が疲れにくいキーボードとマウスを紹介する。VAIO Zで据え置きで使っているなら、ぜひ利用していただきたい。腕や肩が疲れにくいだけでなく、VAIO Zのキーボードやタッチパッドの利用頻度を減らすことで、経年劣化を抑える効果もあるはずだ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | VAIO Z |
型番 | SVZ1311AJ |
店頭想定価格 | 10万9800円から(キャンペーン適用価格、8月27日現在) |
CPU | Intel Core i7-3612QM(2.1GHz)、Intel Core i7-3520M(2.9GHz)、Intel Core i5-3320M(2.6GHz)、Intel Core i3-3110M(2.4GHz) |
メインメモリー | 4GB(最大8GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 13.1型ワイド(1600×900ドット/LEDバックライト)、13.1型ワイド(1920×1080ドット/Adobe RGBカバー率96%/LEDバックライト) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、別売Power Media Dock接続時AMD Radeon 7670M(1GB) |
ストレージ | 128(64GB×2)/256(128×2)/512(256×2)GB SSD |
インターフェース | USB 3.0端子、ドッキングステーション/USB端子(USB 3.0)、アナログRGB端子、HDMI端子、Bluetooth 4.0+HS、131万画素ウェブカメラ。Power Media Dock接続時は、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、アナログRGB端子×2、HDMI端子×2 |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ16.65〜24.75mm/約1.15kg(本体最軽量時)、別売Power Media Dock:約幅148×奥行き220×高さ16.65mm/約685g |
バッテリー駆動時間 | 約7.5〜約9.5時間(内蔵用)、約18時間(内蔵用+拡張用) |
VAIO Zのキーボードを改めて確認する
まず始めに、VAIO Zのキーボードとタッチパッドの仕様をおさらいしよう。VAIOオーナーメードモデル「SVZ1311AJ」では、注文時に日本語配列キーボードか英字配列キーボードを選択できる。日本語配列の場合にはかな文字プリントなしのモデルも用意されており、キートップがスッキリとしているのが魅力だ。
キーボード全体のサイズは実測値で約幅283×高さ98mm、キーピッチは約19mmと、フルキーボード並みの大きさで使いやすい。キーとキーの間が離れたアイソレーションタイプのため、打ち間違いが少ないというメリットもある。
キーストロークは1mmと非常に浅いため、打鍵感に物足りなく感じる人がいるかもしれないが、軽いタッチでも入力できるため疲れにくいのも確か。コアなPCユーザーには「カチッ」と音の出るメカキータイプを好む人もいるが、製品によってはキーの押し込み圧や反発が強いため、疲れにくさを求めるなら十分な検討が必要だ。
タッチパッドのサイズは実測値で約幅73×40mm。やや小ぶりではあるがパッド部分に施されたテクスチャによって操作感も安定しているため使いやすい。
腕の疲れを軽減するという点では、パームレストのサイズも重要だ。VAIO Zではパームレスト部の高さが約81mmと十分なサイズが確保されており、手のひら全体を十分カバーできる。左右の幅も広いので余裕を持って入力できるのがうれしい。
以上のように、VAIO Zの入力デバイスはかなり使い勝手がよく、モバイルマシンとしては最高ランクの部類に入る。外出先では機動性の高いモバイルノートとして快適に使えるが、職場や自宅で使う場合はキーボードやマウスなどを追加して、リラックスしながら作業をするのが好ましいだろう。

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