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最新エンタープライズストレージの実力を探る 第4回

FASに対する競合からの批判に彼らはこう答えた

ネットアップが10年前に選択したユニファイドへの道

2011年05月17日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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FASはスケールできない、遅いは本当か?

 ストレージ業界においてイノベーションを起こしてきた同社だけに、この10年は激しい競合との争いに巻き込まれてきた。担当もさまざまなストレージベンダーの発表会において、ネットアップ製品を「レガシーなNAS」と表現したいくつかの批判を聞いてきた。

大容量のフラッシュメモリを用いる「Flash Cache」

 よく言われるのが、パフォーマンスについて。FASシリーズは、以前から「容量は増やせるが、性能はスケールしない」という批判にさらされている。汎用のディスクアレイ装置に高度なストレージ管理OSを組み合わせたFASシリーズは、ヘッドのコントローラーとディスクに分離された構造になっている。そのためディスクのみ増やすと、コントローラーに負荷がかかり、性能が落ちるという意見だ。これに対し、コントローラーとディスクを単体筐体に統合し、クラスタ化する「スケールアウトNAS」という製品では、容量にあわせて、性能がリニアに向上するというアピールがよく行なわれる。

 これに対して近藤氏は、「DataONTAPではコントローラーのクラスター化に対応しているので、ヘッドを増やせば、容量とともに性能もスケールアップします。また、FAS 3000シリーズを競合のスケールアウトNAS製品で比較したベンチマークでも、I/O性能で勝っています」と競合の批判を一蹴する。昨今は高性能な新ハードウェアプラットフォーム投入のほか、二次キャッシュやHDDの代替として大容量のフラッシュメモリを用いる「Flash Cache」も用意しており、性能面に関する懸念を払拭しているという。

Data ONTAP 8.0でのクラスターモード

 こうした製品の強化により、ネットアップ製品では運用の負荷を上げずに性能と容量をスケールさせることが可能になっているという。近藤氏は、「データセンターは複雑化していますが、弊社のストレージを採用していただければ、担当者1人あたりの管理負荷をあげずに性能や容量を増やせます」とアピールする。現在はクラウド環境を前提に、「OnCommand」という管理ソフトウェアも大幅に強化している最中で、今後はより包括的な管理が実現するはずだ。

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