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OSは上位機種と同じDataONTAP!8Gbps FCも使える

戦略プライスのエントリモデル「FAS2240」でVNXeに対抗

2011年11月10日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月9日、ネットアップは中堅企業向けのエントリストレージ「FAS2240」を発表した。今後成長が予想されているローエンド市場のシェア拡大を見据え、大幅な低価格化を実現したのが売りとなる。

エントリモデルの拡充で中堅企業を攻める

 発表会の冒頭、米ネットアップ プラットフォーム&ストレージ担当シニアディレクターのラジ・ダス氏は、「中堅企業ではデータが50%以上増大しているにもかかわらず、ストレージは30%しか使われていない。また、20以上のコピーが存在している状況だ」とユーザー環境と課題について説明した。ストレージ管理も複雑で、IT予算の7割が管理コストに費やされている状況だという。同社の顧客の3割を占めるこうした中堅企業の課題を解決するために作られたエントリ製品が、今回投入された「FAS2240」になる。

米ネットアップ プラットフォーム&ストレージ担当シニアディレクターのラジ・ダス氏

 FAS2240は、ローエンドモデル「FAS2040」の上位にあたるエントリモデルで、従来の2~3倍のパフォーマンス向上を図っている。モデルは2Uラックマウント筐体で最大容量374TBの「FAS2240-2」と、4Uラックマウント筐体で最大容量432TBの「FAS2240-4」が用意されている。

新エントリストレージの「FAS2240」の製品概要

 ソフトウェアは、同社のストレージで統一的に用いられている「DataONTAP」を搭載し、スナップショットやブロックレベルの重複排除、圧縮、FlexCache、FlexShare、MultiStoreなどの多彩なストレージ管理機能を利用できる。NASとSAN向けブロックストレージのいずれの用途でも対応するユニファイドストレージとして市場に展開する。

会場に展示されたFAS2240の2Uモデル

 ハードウェア面でも、8Gbps FC×4または10Gbps Ethernet×4のI/0カードをサポートし、競合製品に比べ、あらゆるプロトコルを利用できる「真のユニファイド」を謳う。また上位機種の導入時、FAS2240自体をヘッドからシェルフに転用することが可能で、スケールアウトやスケールアップも容易になっているという。こうした点は、DataONTAPという統一アーキテクチャーを採用していることで実現したと説明する。

2040の上位にあたるFAS2240と同社の製品ラインナップ

 競合となるEMCの「VNXe」などと対抗すべく、競争力のあるプライシングを行なったのも大きなトピック。参考価格はSATA HDD(1TB)12台搭載のFAS2240(シングル構成)が179万円(税抜)。ほぼ同一構成のFAS2040の参考価格が457万7000円だったので、一気に6割程度引き下げたことになる。価格面でFAS2240に逆転された形のローエンドモデルのFAS2040は今後も併売されるが、価格の見直しが検討されているとのことだ。

4Uのシングル構成モデルで179万円という競争力のある価格を実現

OnCommand System Managerで導入の敷居も低く

 また、あわせて設定管理ツール「OnCommand System Manager 2.0」を発表した。ストレージ専任ではないIT管理者のために、ウィザードによる設定や動作状況を一望できるダッシュボードなど、わかりやすいGUIを提供するという。OnCommand System Manager 2.0は11月末から日本語の評価版が提供され、DataONTAP 7.2.3以降のネットワークストレージであれば利用できる。

容易な設定が可能なOnCommand System Manager 2.0

 さらに日本市場での取り組みについて説明した近藤正孝氏は、国内ストレージ市場の調査資料を参照しつつ、「現在の国内ストレージ市場の約33%がローエンド市場。伸び悩むミッドレンジやハイエンドに対し、ローエンドは今後も市場を拡大する」と需要の伸びについて言及。

ネットアップ 技術本部 本部長の近藤正孝氏

 以前から注力している中堅企業での販売体制をより強化し、地方拠点の強化や販売パートナーを含めた共同プロモーションなどを進めるという。

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