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企業システムを席巻する BI最新事情 第6回

Microsoft SharePoint Conference 2010レポート

第14の波に乗れ!新SharePointとOffice 2010が披露

2009年12月01日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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Office文書を効率的に使う
BI的使い方

 Office文書の活用デモでまず紹介されたのが、「ドキュメント セット」である。これは、1つの仕事に関連するドキュメントファイルをまとめておけるもの。セットはそのままSharePoint 2010のワークフローに乗せることも可能だ。

ドキュメントセットのタイトルを決めて、ファイルを指定する(左)。ドキュメントセットを閲覧。Excel、PowerPoint、Wordが格納されている(右)

営業部はExcel使い

 マルチメディアファイルを扱ったマーケティング部に対し、営業部ではSharePoint上でオフィスドキュメントを扱うデモが行なわれた。

Infopath

営業部のサイト。Infopathの機能を使用してExcelのグラフを表示している

Excel

Excel Servicesの機能を使い、SharePoint 2010上で直接Excelの編集を始める。セル内の数値を変えれば、グラフも変更される。当たり前と言えば当たり前だが、これがWebブラウザ上で実行されている

 Excel Servicesを使ってデータの編集をするデモだけではなく、新しいExcelを使って、Excel Servicesにデータを配信するデモも行なわれた。

まずはExcel 2010でデータを作成。セル内にグラフを表示する「スパークライン」機能を使い、関東の台数合計推移を“見える化”(左)。さらに「スライサー」と呼ばれるソート用ボタンを配置し、データを多角的に閲覧できるようにした

発行

SharePoint 2010に発行。これで、SharePoint 2010上でExcelファイルが見られるようになった

 こうして出力したドキュメントは、上記で紹介したようにInfopathによってページに貼り付けられるが、Silverlight環境であれば、ドキュメントライブラリをカスタマイズして見やすいように表示することも可能だ。

ドキュメントライブラリは、機能的UIにもできるし、ビジュアルにもできる

 基調講演ではこのほか、先日お伝えしたVisio 2010によるSharePoint 2010ワークフローの作成(関連記事)もデモされたほか、SharePoint 2010の製品ラインナップも示された。SharePoint 2010は、もはや社内の情報共有だけではなく社外向けのWebページでも使われている。そのため、イントラネット向けのラインナップとインターネット/エクストラネット向けのラインナップに分かれている。国内での価格などは未定だ。

SharePoint 2010のラインナップ

SharePoint 2010ラインナップ

 こうして横井氏の基調講演は終了したが、続いて記者会見が開かれ、次世代オフィススイート「Microsoft Office 2010」の紹介が行なわれた。

次ページ「次世代Office、変わったポイントは?」に続く

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