企業システムを席巻する BI最新事情 第13回
ウイングアーク テクノロジーズの新しいUI
データの世界を自在に飛び回るBI「Dr.Sum EA MotionBoard」
2010年03月25日 10時00分更新
“情活”(関連記事)を掲げるウイングアーク テクノロジーズが、同社ののBIツール「Dr.Sum EA」の新しいUI「Dr.Sum EA MotionBoard」を発表した。Flashで動作するそのUIは、PC画面6枚分の広大なスペースを使って情報を活用しようというもの。広大な画面から一瞬にして個々の情報にフォーカスできるダッシュボードだ。

内野弘幸氏

小島薫氏
情活を提唱したウイングアーク テクノロジーズ 代表取締役社長 内野弘幸氏の挨拶のあと、Dr.Sum EA MotionBoardを紹介したのは、同社マーケティング部&Dr.Sum戦略 小島薫氏。
Dr.Sum EA MotionBoardは、いわゆる経営コックピットやダッシュボードと呼ばれる製品だ。これらは主に経営層が使うものという認識だが、ウイングアーク テクノロジーズでは、Dr.Sum EA MotionBoardのユーザーを経営層から一般社員、場合によっては外部利用者まで広げて考えている。同社のビジュアライズ製品には経営者~部門マネージャー向けの「Dr.Sum EA Visualizer」やパワーユーザー~一般社員向けの「Dr.Sum EA Datalizer Motion Chart」が用意されているが、Dr.Sum EA MotionBoardはこの2つの製品がカバーする全ユーザーが対象であり、かつこれら2製品よりも高機能製品という位置づけとなっている。
対象ユーザーを紹介した小島氏は、続いて複雑怪奇なデスクトップ画面をスクリーンに映し出した。
実はこれ、小島氏自身のデスクトップなのだという。小島氏が月次報告書を作成する際には、20種類の情報を参照して作るとのことだが、情報を取得するだけで1日半かかってしまうのだとか。確かに、これだけのソースをきれいに並べるだけでうんざりしそうだ。
こうした煩雑なデスクトップも、Dr.Sum EA MotionBoardを使えばたちどころに整理され、しかもデータ同士が連携しあうようになる。
いったん作成したダッシュボードは、それぞれの用途によって保存が可能だ。たとえば組織内のポジションによっては営業情報、製品別売り上げ状況、事業部予算実績管理……といった個別の仕事を抱えている場合もあるだろうが、そうした際にはそれぞれのダッシュボードを使うことができる。ウイングアーク テクノロジーズは、これを“思考パターン毎ダッシュボード”と名付けている。
こうした主機能の紹介が終わると、ウイングアーク テクノロジーズの開発を担当するグループ会社のフォー・クルー 代表取締役社長&CTOの田中潤氏がデモンストレーションを始めた。
次ページ「データの俯瞰から細かいアラートまで」に続く

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