クルマに何を求めるかは人それぞれ。その中でフォルクスワーゲン(VW)は、長年「国民車」の名のもと、多くの人が満足するクルマを作り続けています。そんなVWの上級モデル「パサート」を試乗したところ「なるほど、国民車とはこういうことか」と理解した次第。本稿では、なぜそう思ったのかを紹介します。
全長4.9m超えでもスタイリッシュ
ワゴン専用ボディーに秘めた強力なトルク
パサートは長らくセダンと「ヴァリアント」と呼ぶステーションワゴンの2車種展開でしたが、最新型にあたる9代目は、中国向けを除いてステーションワゴンのみという単一構成になりました。
ボディーサイズは全長4915×全幅1850×全高1500mm、ホイールベースは2840mm。前作のヴァリアントに比べて全長は130mmも伸長されたこともあり、はっきり言ってデカいという印象を受けます。ですが、写真で見るとあまり大きく見えないのが不思議。それはスッキリとしたデザインだからでしょう。
パワートレインはモーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッド機構を搭載した、1.5L 直列4気筒ガソリン「eTSI」と、2L 直列4気筒ディーゼル「TDI」、1.5L 直列4気筒にプラグインハイブリッド機構を組み合わせた「eHybrid」の3種類。日本の輸入車市場はディーゼルエンジン搭載車が人気らしく、今回の試乗車もディーゼルエンジン車です。
最高出力は193PSと控えめですが、最大トルクは400N・m(40.8kgf・m)と驚きの太さを誇ります。ガソリンエンジン搭載モデルは前輪駆動ですが、ディーゼルエンジン搭載車はフルタイム四駆の「4 MOTION」仕様です。
驚異の1920リットル!
「引っ越し」で証明された無敵の積載能力
ステーションワゴンタイプということで、まずは荷室をチェックしてみましょう。バックドアとのつなぎ目がないので、荷物の出し入れがしやすいのが〇。次に荷室容量が690Lもあり、後席を倒すと床面につなぎ目がなく、1920Lまで拡張できるのが〇。使い勝手もよく、AC100Vのレセプタクルが用意されているのも、プライバシーシェードが床下に収納できるのも〇。つまり理想的な荷室空間で◎なのです。
クルマを借りている間、急遽引っ越しの手伝いに駆り出され荷物を入れてみたのですが、入れやすいし、いっぱい載る。「さすが国民車」と関心したのは言うまでもありません。
さらに、荷室に室内灯まであるから驚き。暗い場所で、荷物を捜す時に実に便利でした。もうこの使い勝手の良さだけでパサートを選ぶ価値は大アリなのです。
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