ドライビングプレジャーの追求と市販化への夢
「今はレース車両という括りで開発していますが、考え方としてはレース用とか市販化といった差別化はしていないんです。市販化は遠すぎてどうなるかわかりませんが、今はドライビングプレジャーをより感じられる車作りをしている途中なので」
車を楽しむ観点から選ばれたのがMRとのこと。その本意を聞いてみると「たとえばジムカーナ場にFF、FR、四駆、MRのマシンが置いてあったとします。好きな車に乗ってコースに出て、と言われれば、FFを選ぶ車好きは皆無かと思います。四駆も敬遠されがちです。FRは想像通りの楽しさを与えてくれるでしょう。ではMRは? このレイアウトは、FRよりシビアなドライビングを要求されるんです。重量がセンターに集中しているため、よりクイックに曲がるので、普通の感覚では簡単にスピンしてしまう。でもうまく扱えれば、他のどのレイアウトの車より速く楽しく走れるのです」
「言い方を変えれば、ドライバーのスキルを一番磨いてくれるのがMRだと考えているから、MRを作ったんです」言い方を変えれば、車がドライバーに正しい動かし方を要求してくるのがMRということだ。そこには確かに、MRのヤリスならではのドライビングプレジャーが存在するように思える。
また、佐々木選手は「もしMRのヤリスが市販されることになれば、フェラーリやランボルギーニに手が届かなかったユーザーに安価でMRを届けることができるかもしれない。もしそうなったら僕が真っ先に手に入れて、ドライブを楽しみたいとも思っています」とコメントした。
確かにMRのスポーツカーが、手の届く範囲で市販されるのであれば興味が沸いてくる。まだまだ、始まったばかりのプロジェクト。市販化の話は遠すぎるかもしれないが、実現すればより楽しいスポーツカーが誕生することになる。期待して待ちたい。
■筆者紹介───折原弘之
1963年1月1日生まれ。埼玉県出身。東京写真学校入学後、オートバイ雑誌「プレイライダー」にアルバイトとして勤務。全日本モトクロス、ロードレースを中心に活動。1983年に「グランプリイラストレイテッド」誌にスタッフフォトグラファーとして参加。同誌の創設者である坪内氏に師事。89年に独立。フリーランスとして、MotoGP、F1GPを撮影。2012年より日本でレース撮影を開始する。
■写真集
3444 片山右京写真集
快速のクロニクル
7人のF1フォトグラファー
■写真展
The Edge (F1、MotoGP写真展)Canonサロン
Winter Heat (W杯スキー写真展)エスパス タグ・ホイヤー
Emotions(F1写真展)Canonサロン
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