車中泊が超快適な広さで荷物が邪魔にならない!
前述したように、クラウン・エステートの魅力は広いラゲッジスペース。ただでさえ広いのに、後席を倒して、後席背もたれにあるボードを使えば、奥行き2m超の巨大空間が出現します。しかもほとんど段差がないので、車中泊にも向いています。
ということで、寝てみました。運転席側に向かって勾配がついているので、頭を運転席側にしたところ……、確かに寝れるではありませんか。しかも、車中泊で問題になりがちな「荷物をどこに置くか」という問題に対しても、運転席と助手席の間に、機内持ち込みサイズのトランクケースが置けるほどのスペースがあるのでスッキリ解消。
ただ、寝るときに外したプライバシーシェードの置き場所はなく。抱き枕ならぬ抱きシェードすることになりました。
ポイント(2)お値段以上のインテリアとインフォテインメント
室内はクラウンらしい仕立てで高級感いっぱい。特に後席の広さは印象に残りました。「おもてなし」の国が作った「おもてなし」のシートという感じです。
運転席の質感も上々です。シートが異なるためか、クロスオーバーよりもアイポイントが高いようで、クロスオーバーより運転しやすい印象を受けました。
「おもてなし」の心はナビにも宿るようで、音声認識の精度がバツグン! GoogleのPixel並みの認識率といってもよいほど。この良さは、Googleのシステムを搭載するHondaと同等です。
ポイント(3)パワートレインは2種類
ハイブリッドは燃費がよく足回りも柔らか
パワートレインはハイブリッドとPHEV(プラグインハイブリッド)の2種類。自宅で充電できる、または電気のみで走らせたい、という人はPHEVで、ほかの人はハイブリッドをどうぞ、という話になりそうですが、実はそれだけではありません。
というのも、足回りのセッティングが異なるから。柔らかく乗り心地重視のハイブリッドに対し、PHEVはシッカリとした方向に。開発者に聞くと、走りを楽しみたい人はPHEV、普段乗りはハイブリッドという異なる性格を与えたのだそうです。
柔らかい乗り味と書いたけれど、それはワインディングロードでの話。普段乗りにはピッタリで快適そのもの。さすが長年日本専売車として、日本の道を知っているクルマという血統は、クラウン・エステートにも当てはまるように感じました。
極言すれば、法定速度内において、センチュリーなどのショーファーカー(運転手付きの車両)を除いた、いかなる車よりも乗り心地がよいように思います。
加速時には相応にエンジンから「頑張っている」音は聴こえます。ロードノイズも相応に聴こえます。そういった部分は、もっと高級なクルマの方が上ですが、1000万円以下で、ここまで静かな国産車はないのも事実です。文句のつけどころがありません。
燃費は高速道路8割、一般道2割でリッター17.4kmを記録。このサイズのクルマではバツグンに良いと思います。しかも、燃料はレギュラーなのでお財布にも優しいのです。
【まとめ】仕事に遊びに使える満足度の高いクルマ
荷室が広く、後席の仕立てもよい。650万円という価格は、国産車としては高いけれど、満足度はかなり高く、仕事に遊びにピッタリのクルマだと感じました。
ただ、唯一気になるとするならば、650万円になるとレクサスのSUVが選択肢に入ってくるということ。クルマの満足度を得るか、レクサスを所有するという喜びを得るか――。
クルマで色々使いたいという方には、レクサスよりもクラウンをオススメします。車中泊もできますから。
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