前へ 1 2 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第520回

一番売れているクラウン「クラウン スポーツRS」に乗って実感した「いつかはクラウン」の意味

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
クラウン

トヨタ「クラウン スポーツRS」(765万円)

 「クラウンのSUV?」誰もが最初、そう感じたハズ。しかしフタを開けてみたら、クラウン4兄弟(セダン、クロスオーバー、エステート、スポーツ)の中で、最も売れているのがクラウン スポーツだという。今回、PHEV(プラグインハイブリッド)のRSモデルを試乗し、その人気のヒミツを探った。

久々に「いつかはクラウン」と思えるクルマが出た

クラウン

 クラウン スポーツRSの価格は765万円と高額だ。プラス100万円出せばメルセデス・ベンツの「GLC」が視野に入るし、「BMW 3シリーズ」のPHEV「330e Mスポーツ」(758万円)よりも高い。この価格ならアウディ「Q5」、レクサス「RX」だって買える。そんな金額であり、日本の給与水準から考えると、庶民にとって高嶺の花。だが、仕事を頑張って出世なり昇給なりすれば手に入る可能性がある、「いつかはクラウン」と思わせるプライスでもある。

 団塊の世代は「いつかはクラウン」を夢見て、学歴社会を戦い、就職して仕事に励み、家庭を支え、今の日本を作り上げてきた。しかし、気づけばトヨタから「いつかはクラウン」と思わせるクルマはなくなっていた。それと時を同じくして、日本は失われた30年が始まったように思う。

 だが、再び「いつかはクラウン」と思えるクルマが出てきた。「いつかはクラウン」を超えるクルマは、クラウンしかなかったのだ。

【クラウン スポーツRSがイイ理由 1】
SUVモデルならではのビッグボディー

クラウン
クラウン
クラウン

 ボディーサイズは全長4720×全幅1880×全高1570mmと、前出のライバルたちに負けず劣らずの立派な躯体。写真で見てわかるとおり、標準的な車庫枠ではいっぱいいっぱいで、隣にクルマが停まっていたら、気を付けないとドアパンチをしてしまいそうなサイズ感だ。

クラウン

 リアドアとリアフェンダー付近はGRスープラを彷彿とさせる曲線で、傷をつけたらちょっと修理が大変そうだ。ひょっとしたらパネル交換かも、などと思った。

クラウン

 タイヤサイズは前が235/45R21 97W、後が235/45R21 97Wで、履いているタイヤミシュランeプライマシー。ホイールは大きいけれど、幅は狭めなのは昨今のトレンドのようで、クラウン スポーツRSもそれにならっているようだ。

【クラウン スポーツRSがイイ理由 2】
急速充電に対応し、車両の電力で家電が動かせる

クラウン

 クラウンスポーツRSは充電できるハイブリッド、PHEVと呼ぶシステムを採用している。エンジンは2.5L 直列4気筒で、最高出力は177馬力。これにフロントに最高出力182馬力、リアに54馬力のモーターが取り付けられ、システム最高出力306馬力を実現している。電気だけで90kmの走行ができる。

 四輪駆動だが、エンジンパワーではフロントタイヤのみ駆動。リアはモーターだけだ。この方式をトヨタはE-Fourと呼んでいるが、この方式が世界的な流れになりつつある。

クラウン

 さて、この手のPHEV車の多くは、家庭充電のみに対応し、急速充電は非対応というモデルが多い。だがクラウン スポーツRSには、急速充電にも対応することが特徴。バッテリーがなくなった出先でも、充電すればEVならではのトルクフルで静粛な走りが楽しめる。

 ちなみに、バッテリーがなくなっても車両側で発電が可能。発電するため余計にエンジンを回すので、燃費は悪化する。そこは留意しておきたい。

クラウン
クラウン

 ガソリンはレギュラー。ライバルである輸入車がハイオク専用なので、わずかではあるが燃料費の節約ができる。カタログを見ると、公称燃費はハイブリッドモードで20.3km/L(WLTCモード)。そして、筆者が街乗りや高速道路で走ったところ、23km/Lを記録。これはかなり良い数字ではないだろうか。

クラウン
クラウン
クラウン

 実用面でうれしいのは、バッテリーの電力を家電に給電できるAC100Vコンセントを荷室と後席に用意されていること。トヨタのハイブリッド車にはオプションとしてAC100V出力が用意されているが、利用する際はエンジンをかける必要があった。だが、PHEVの場合はエンジンを止めていても利用可能。車両内でPC作業をするといった用途にピッタリだ。

【クラウン スポーツRSがイイ理由 3】
荷室の実用性がとても高い

 さすがだな、と思わせるのが荷室のデキ栄え。細かいところまで神経が行き届いていることに驚かされる。

クラウン
クラウン
クラウン

 ボディーサイズは大きいものの、いわゆるクーペスタイルなので、バックドアを開けるために後方にスペースを広くとらなくてよいのは◎。これはショッピングセンターなどの駐車場で有効だ。

クラウン
クラウン
クラウン

 荷室容量は397L。後席使用時は9.5インチのゴルフバッグを斜めに1個積載できる。

クラウン
クラウン
クラウン

 後席を倒すとゴルフバッグが4個積載可能とのこと。筆者はゴルフをしないので分からないが、2人乗り状態で4つゴルフバッグを積むことはあるのだろうか? ともあれ、容積があることには違いはない。また、床面がほぼフラットになるのも使い勝手の点で好印象。

クラウン
クラウン

 感心したのはプライバシーシェードが折りたたみ式であるということ。この手のシェードは、取り外したあとの収納に困るので、折りたたみ式というのは実用性がぐっと上がる。

クラウン
クラウン
クラウン

 スポーツモデルらしい赤いシートベルトが印象的な後席。質感も良く、シートヒーターも用意されているので、寒い日も安心だ。シンプルで余計な加飾がなく、イヤミがない。後席に取引先の方や上司が座っても、何も文句は出ないハズだ。これもまた実用性という点で重要なファクターになる。

前へ 1 2 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月