前へ 1 2 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第572回

ポルシェ 911を凌駕? 「Mercedes-AMG GT43」は後席と大容量荷室を持つ速くて実用的なスポーツカー

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
AMG

メルセデスAMG/GT43クーペ(1650万円、オプションを搭載した取材車の価格は1900万2000円) ※車両協力/メルセデス・ベンツ日本

 メルセデス・ベンツのスポーツブランド、Mercedes-AMGの中で、最もブランドを体現しているのが「AMG GTクーペ」だろう。そのAMG GTクーペに2024年10月、新グレードGT43が加わった。

 上位モデルGT63との価格差は約1100万円。「安かろう悪かろう」「プアマンズAMG GTクーペ」と思ったら大間違い。普段乗りなら断然コッチだった!

上位モデルとの価格差1100万円
だがGT43は「プアマンズAMG」にあらず!

AMG

Mercedes-AMG/GT63クーペ(2750万円、オプションと搭載した取材車の価格は2841万4000円)

 過去、Mercedes-AMGに触れるたびにハードな乗り味とビッグトルク、そして「傷をつけようものなら、とんでもない修理代の請求書が来る」という恐怖に肝を冷やしてきた。特にGT63クーペに至っては、左ハンドルということもあって、運転しながら変な汗が止まらなかった。

 ゆえに街で見かけると「この人はスゴいんだろうな」と尊敬の眼差しを送っていたし、高速道路でうしろに見えた瞬間、スグに道を譲った。もちろん合流する際、前に入ることなどご法度だ。

AMG

Mercedes-AMG/GT43クーペ

 そのような経験を踏まえたうえで結論から言うと、GT43クーペはMercedes-AMGの中においてはフレンドリーなクルマに仕上げられている。フレンドリーといっても濃厚すぎるほどMercedes-AMGらしさ、GT63クーペらしさがあるわけで、時としてドライバーに牙を剥いてくることには変わりない。それを踏まえたうえで、GT63にはなかった一般道での「操る楽しさ」を感じ取れた。

FRレイアウトを選んだハイブリッドモデル

AMG
AMG
AMG

 GT63クーペとGT43クーペのボディーサイズは、ほぼ同じだ。強いて言うならGT63クーペより全幅が55mm狭く、それゆえスレンダーな印象を与える。

AMG
AMG

 ちなみに試乗車にはウイングがついているが、これは「AMGドライビングパッケージ」(120万円)というオプションに含まれているもの。これを選択すると、ブレーキキャリパーが黄色になるほか、四輪操舵、電子制御LLSD、専用サスペンション、そしてAMGダイナミックエンジンマウントが装備される。

AMG

 外観上での違いはリアのエンブレムのほか、フロントグリル、そしてフロントフェンダー周り。そのフロントフェンダーには上段に「TURBO」、下段に「ELECTRIFIED」のエンブレムが設けられる。そう、このクルマはハイブリッド車なのだ。

エンジンはマイスターによる手組み

AMG
AMG

 GT63クーペには最高出力585馬力の4L V8ツインターボエンジンが与えられていた。一方、GT43クーペはというと2L 直列4気筒ターボエンジンに、スタータージェネレーターモーター(BSG)の組み合わせ。もちろんマイスターによる手組みのエンジンで、製作者のエンブレムが誇らしく輝く。

 エンジンの気筒数は半分になれど、最高出力は半分にあらず。なんと421馬力と十分すぎるほどのハイパワーを発生させる。となると、余程大きなターボチャージャーがついているのか、と気になるところ。そしてターボラグがあるのでは?

AMG

 そんな心配はご無用。メルセデスがターボラグという無粋なことをするわけがない。彼らはタービンホイールをモーターの力を使って最適制御しているのだ。具体的には、エンジンが低回転の時(=排気の負圧が下がっている状態)などはモーターでタービンを回し、いざという時は一瞬でブーストがかかるようにしているのだ。

 そしてここが重要なのだが、GT63は四輪駆動であるのに対し、GT43は後輪駆動。つまりFRレイアウトなのである。

前へ 1 2 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月