【ここが良かった その4】
いつでもどこでもワーケーション
キャラバン MYROOMでは、立ち作業でテーブルを使おうとした際、車両からテーブルがはみ出てしまうことがありました。ですが、NV200バネット MYROOMでは、それが解消されています。つまり写真のような状態で立ち作業をし、そのままバックドアを閉めることができるのです。これはとても便利。
夜作業する際、照明が欲しくなりますが、NV200バネット MYROOMは最初から照明がついていますので、別途ライトやカンデラを用意する必要がありません。しかも照明は手元で切替できるので、とても便利です。ノートPCがあれば、どんな状況でも作業ができます。MYROOMはMYOFFICEにもなるのです。
【ココが気になる 1】装備のわりには約500万円と高額
NV200バネット MYROOMは、商用バンであるNV200バネットの2列目シートを2 in 1シートにし、さらに荷室スペース部分を木目のインテリアに架装したモデル。価格は2WDモデルが475万3100円、4WDモデルが507万7600円。NV200バネットの最上位グレードGXが2WDで264万9900円、4WDで301万4000円なので、MYROOM代はザックリ200万円。ちなみに500万円あれば、セレナの上位グレードが手に入ります。
実際に運転してみると……、路面の凹凸による衝撃は結構強め。でありながら、どこかフワフワした乗り心地で、一言でいえば「いかにも商用車」といったところ。セレナやノート、エクストレイルなどに乗り慣れた身からすると、もう少し落ち着いた足にしてほしいと思ったり。
そして驚いたのが、運転席まわりにイマドキの快適装備がほぼないこと。スマホの充電に便利なUSBサービスレセプタクルどころか、ナビとスマホをつなげること自体ができません。そのナビの画面も小さくて、老眼が厳しい筆者には見づらいなぁと。ちなみに、12Vのアクセサリーソケットはあるので、ここにUSBチャージャーを取り付ければ充電はできます。
日産車といえば、高速道路巡行に便利なプロパイロットや、後退時にナビ画面に鳥観図を表示するアラウンドビューモニターが知られています。ですが、それらはおろかクルーズコントロールもバックカメラもないではありませんか。500万円もするクルマなのに……。
そもそもNV200バネットは、2009年に発売開始したクルマ。15年以上前のクルマがベースなので仕方ない部分はあるにせよ、一方で新車販売しているクルマでもあります。使い勝手や乗り心地の面で、普通車に乗っていた人が乗り換えをした際に戸惑わない工夫が必要ではないかと感じました。
たとえばヘッドライト。LEDじゃないので、最近のクルマに慣れていると夜道は少し暗くて怖いかなと思ったりします。
お金まわりの話はまだ続きます。お借りしたNV200バネット MYROOMには、カーテンや網戸がついているのですが、これがオプションなのです。具体的にはカーテンが9万9000円、網戸が1万1000円。MYROOMステッカーが3枚で1万9600円……。「網戸よりステッカーの方が高いのか!」とか「MYROOM代の約200万円に入っていないのか」とか、そんな事を思ったのでした。
【ココが気になる 2】もう少しエンジンパワーが欲しい
日産といえば、シリーズハイブリッド(発電用のエンジンでモーターを動かす)の「e-POWER」推し。ですが、NV200バネットが登場した2009年に、そのようなハイカラなパワートレインはありません。エンジンは1.6L 直4DOHCのHR16DE型で、燃費はガソリンエンジン車としてみると悪くはなく、街乗りで10km/L程度、高速道路で17km/Lくらいなのですが、最高出力は109馬力、最大トルクは15.5kgf·mと、ちょっと非力。山道などは、結構踏まないと進まない印象を受けました。
予想外だったのが運動性能。うしろにMYROOMを背負っているためか、後ろに荷重がかかり、下り坂では存外の速さを発揮。商用車だからハンドリングに期待はしてはいけないと思っていた自分を恥じました。
【まとめ】快適な車中泊をしたい
移動オフィスが欲しいという人に好適
キャンピングカーのような水回りなどはなくてもいい。ただ、快適に寝る場所が欲しい。または車内で快適に作業ができるスペースが欲しい。そんな人にMYROOMはとてもオススメできます。
しかし、長距離移動をしようとすると、結構疲れやすいのも事実。でも疲れた時は車中泊すればいいわけで。最初は文句ばかり言っていましたが、一度寝ると人間忘れるもの。荷物も運べる、しかも寝れるNV200バネット MYROOM。正直欲しい1台です。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第644回
自動車
打倒アルファードの大本命! 日産復活の狼煙、新型「エルグランド」が示す高級ミニバンの最適解 - 第643回
自動車
絶滅危惧種の4座オープン「メルセデスAMG CLE53」は実用性と怒涛の加速を両立! - 第642回
自動車
≒JOYも大絶賛の可愛さ! 見た目はレトロ、中身は最新EV「ID. Buzz」がミニバンの常識を変える - 第641回
自動車
「ランクル250&レクサスGX」徹底比較! ディーゼルの無骨さ vs V6ツインターボの洗練! - 第640回
自動車
国内EV市場の1/3を占める大ヒット作! 日産「サクラ」がマイナーチェンジで使い勝手を劇的向上 - 第639回
自動車
「日本でも売って!」マツダの海外専売SUV&EVを試乗して見えた、仕向地ごとの見事な味付け - 第638回
自動車
トヨタ「ヤリスHV」で熊本〜東京1200km走破! リッター33km超えの驚異的燃費と引き換えに失ったもの - 第637回
自動車
【働くクルマ】昔よく見た「宮型霊柩車」の知られざる架装費用と奥深い秘密を徹底解剖 - 第636回
自動車
後席も荷室も我慢しない! FIAT500の魂を受け継ぐ5ドアSUV「600(セイチェント)」がめちゃ優秀 - 第635回
自動車
カタログ値超えの実燃費! ゴルフ ヴァリアントで1000km走破に挑んでわかったディーゼルの強み

















