2024年に生誕40年を迎えたトヨタの70(ナナマル)ランクル。昭和/平成/令和をまたいで40年間継続生産されていますが、数多くのSUVがある中で、40年前からあまり変わらないナナマルを選ぶ理由はあるのでしょうか? そして使い勝手は? 試してみたのでレポートします。
ランクル70には変わらないがゆえの魅力がある
猫も杓子もSUVの昨今。トヨタも11車種もラインアップしています。ナナマルはその中で最も異質の存在で、無骨そのもの。そのスタイリングゆえ人気があるようで、この度、再々販売されることになったとか。人気ゆえ納車まで結構待たされるほか、盗難も横行している様子。そのため広報車をお借りする際に「ホイールロック」まで渡されました。
昔は大きいと思っていた全長4890×全幅1870×全高1920mmというボディーサイズは、最近のプレミアムSUVと比べても特段大きいという印象を受けません。強いて言えば全長が長いという程度。
普通のコインパーキングに停めてみると「長いけれど枠には入る」という印象。ですが最小回転半径が6.3mなうえに全長が約4.9mあるので、狭い場所での車庫入れは難儀します。またバックカメラはあるのですが、取付位置が左側にオフセットしているため、モニターの映像通りに駐車するとクルマの停車位置がセンターからズレます。
そして、止めたところで乗り降りができるかというと、ドアが大きめで、かつステップに乗り降りする関係上、隣にクルマが停まっていたりすると、ちょっと大変なのです。
観音開きのテールゲートを開くと容量510リットルの荷室が姿を現わします。リヤシート利用時の荷台調は835mm、荷台高さ1120mm、荷台幅1440mmで、長物の収納にとても便利。もちろんリアシートをたたむこともできます。ですが、フルフラットにはなりません。
荷室は広いのですが、後席はサイズの割にはやや狭い印象。ちなみにシートヒーターが装備されていますが、スマホ充電に便利なUSBの給電ポートはありません。
運転席は「何年前のクルマなんだ?」と思わせるレトロな雰囲気。メーターは機械式ですが、速度計の右側に、少し前のトヨタ車ではおなじみの4.2インチTFT液晶のインフォメーションディスプレイが置かれています。そして一番驚いたのが、キーシリンダーに鍵を入れてエンジンをかけるという点。今ではほとんどのクルマがスイッチボタンを押すタイプですからね。
クルマは大きいのに、ナビは7インチと小画面。さらに光の加減によっては真っ暗で見えない状態になったりもします。ここも昔のまま。
エアコンの調整も懐かしいメカニカルタイプ。AUTOという便利なものはなく、自分で色々と設定しなければ冷風は出てきません。恥ずかしながら使い方が分からず、コンプレッサーを作動させるダイアルの存在に気づいたのは、取材車を返却する日の朝でした……。
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