「最近もの忘れ多いかも」”超音波”が効く未来の脳ケアガジェットに期待
気づけば、なんでもAIまかせ
最近、文章を書くときに「とりあえずChatGPTに聞いてみるか」が定番になってきた。メールもSNSもAIが下書きを作ってくれるし、便利すぎてもう戻れない。一方で、ニュースでは「スマホ認知症」が話題に。心当たりしかなく、脳がちゃんと働いているのか、ちょっと心配になる。
話題の「スマホ認知症」も他人事じゃない
スマホ認知症は、医学的な認知症とは違うものの、調べる力や記憶力の低下を招くとされていて、将来的に認知症リスクを高めるかもしれないという。とはいえ、もはやスマホは手放せないし、運動や脳トレアプリも続かない。
“切らずに脳をケア”する超音波医療機器
そんな中、ちょっと面白いアプローチを見つけた。サウンドウェーブイノベーション株式会社が開発中の「LIPUS-Brain」という医療機器だ。頭に当てるだけで脳を優しく刺激してくれるらしい。仕組みは「低出力パルス波超音波(LIPUS)」という特殊な音を使って、脳内の血流や神経の働きをサポートするというもの。

治療のイメージ(認知症治療の模擬風景の写真を参考に編集部にて作成)
「脳に超音波って大丈夫?」と思うかもしれないが、これは低出力&非侵襲。要は、“切らない・飲まない・痛くない”系の治療機器だ。軽症アルツハイマー病への有効性が示唆されており、2022年には厚生労働省から「先駆的医療機器」のお墨付きももらっており、現在も治験が進んでいる。
未来の“脳ケア家電”になる日は来るか?
もちろん、これは医療用の装置なので、今すぐ家電量販店で買えるようなものではない。けれど、近い将来、「脳に優しい刺激を送って、認知機能の低下を予防・改善する」脳ケアガジェットが通販番組で人気を集める日が来るかもしれない。それまでは、スマホとほどほどに付き合いつつ、たまには自力で文章を書いて、脳を動かしていこう。