【FREEDのいいところ その4】居心地と居住性のよさ
「肩ひじの張らない居心地の良さ」も、最近のHondaの特徴。もちろんFREEDにもその良さは引き継がれています。シートはファブリックで座り心地は上々、変な場所に縫い目がありませんから、途中で太ももが痒くなったりしません。
運転席右手の収納にはリモコンキーを置く場所を設置するなど、細かな部分で使い勝手を上げてきています。
運転席のうしろには、2列目シートのためのUSB充電ポートを配置。しかもType-Cというのが今風ですね。
3列目シートがオマケではなく、キチンと座り心地も担保された居住空間なところも◎。さらに前方視界が開けているから、窮屈な感じがしません。これもまたファミリーカーとしては大切なこと。Hondaが長年培ったM&M思想(Man-Maximum、Mecha-Minimum)が結実した、と言いたくなるほどの高い完成度です。
それゆえ、シートはSTEPWGNのように床下収納ができず、跳ね上げ式に。また後席の荷室スペースは少し小さめ。この点ではライバルに劣ります。
【FREEDのいいところ その5】買いはCROSSTARスロープ仕様
そんなFREEDですが、何のグレードが一番オススメでしょうか? もちろん「何名乗るか?」という話になるのですが、3人とか単身者でしたらCROSSTARスロープが一番推したいと思います。というより、筆者が買うならコレ一択です。「身内に車椅子を利用している人がいるのか?」いません。「何か証明書は必要なのか?」必要ありません。「じゃぁ何でスロープなのか?」便利だからです。
両親の今後のことを考えている、というのもありますが、普段は荷物を載せた状態のカートや台車が収納できるのです。スロープがあるから出し入れは簡単ですし、重かったら電動ウインチで引き上げることもできます。ちなみにスロープの耐荷重は200kgまで。
スロープの収納は2つ。荷室をどのように使うかが選べるのは◎です。
そして、CROSSTARは車中泊がしっかりできるのが魅力。もちろんスロープでもこれはできるようです。つまり、カートを使えば荷物の出し入れはラクですし、スグに車中泊ができる。車椅子の人を運ばない時はレジャーとして使えるのです!
とはいえ、車椅子状態の乗り味はどうなの? というのが気になるところ。実際に乗り込んでみました。車椅子の座面は薄いので、走行中の振動がダイレクトに伝わるんだろうなぁと思っていたのですが、そのようなことはなく快適。つまり車両の足がよくできている、というわけです。
さらに5人乗りには用意されていない、2列目用のエアコンが装備されています。
【FREEDの×なところ その1】ライバルに比べてちょっとお高め
ファミリーユースのクルマにとって、値段は重要なファクター。FREEDのライバルはトヨタの「シエンタ」なのですが、価格を見てみるとシエンタが199万5200円~323万4600円であるのに対し、FREEDは250万8000円~343万7500円と、ハイエンドで20万円、エントリーモデルに至っては50万円以上の価格差があります。「高いということは、シエンタより良くて当然」なわけで、逆に期待できると思いましょう。
【FREEDの×なところ その1】AIRの5人乗り仕様がない
クロスターの7人乗り仕様がない
今回のフリードは、スッキリ顔のAIRとSUVライクなCROSSTARの2車種がラインアップされています。違いは顔だけでなく、座席数も異なります。
キャプテンシートの6人乗りは両モデル用意されていますが、7人乗りベンチシートはAIRのみ、3列目を取り外した5人乗りはCROSSTARのみ。以前はFREED+というグレードがあり、FREED顔で5人乗りがあったのですが……。
この「AIRのスッキリデザインで5人乗りが欲しい」という声は、営業サイドやジャーナリストを中心に開発陣に届いていたようで、筆者も当然その質問を投げかけました。すると「SUVスタイルのCROSSTARはミニバンというよりマルチパーパスに使われることが多い。それゆえ個性と差別化を与えたかった」とのこと。ちなみにCROSSTARにAIRの部品を付けることは、現実的ではないようです。
総合的に考えると、CROSSTARが大変お買い得なのでは? 事実、価格も標準仕様とそれほど変わりません。使い出があってお買い得、これこそ推しのグレードです。それゆえ「AIRルックのスロープを」と願ってしまうわけですが、そこは「個性」ということで。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由 - 第678回
自動車
EVである前に軽自動車。スズキ「eSKY」が示す、日本の日常に寄り添う最適解 - 第677回
自動車
「ついに911、お前もか…」伝統の変化を嘆く前に乗るべき、約2000万円の超ピュアな「カレラT」 - 第676回
自動車
メーカーチューンの理想形! 2L化した特別ロードスター「12R」が魅せる至高の人馬一体 - 第675回
自動車
街乗りは不便でも悪路走破性は最強! ファミリーカー目線で斬る「ジムニー ノマド」のリアルな実力 - 第674回
自動車
軽自動車なのにフラッグシップ級の充実度! 三菱・新型デリカミニの最新コネクテッド機能を徹底検証 - 第673回
自動車
【予算30万円台】車中泊もこなす神コスパ! 日産「ウイングロード」の中古を推したい3つの理由 - 第672回
自動車
さらばA110。プロが自腹買いする名車。最後の過激な限定車「アルピーヌ A110 R 70」の魔力 - 第671回
自動車
15年前のクルマと侮るなかれ! 燃費22.5km/Lの実力派、2代目ソリオを再評価する - 第670回
自動車
e-4ORCEでついに完成形へ! 35周年の日産のミニバン「セレナ」が選ばれ続ける理由


























