■より乗りやすくなったRモード
ワインディングに入り、Rモードへとスイッチ。サスペンションが固められ、トランスミッション制御も変更されます。ここで感じたのはRモードも以前に比べてマイルドになったということ。2022年モデルをRモードにしてワインディングを走ると、ハードでコーナリング前の赤黒の段差舗装などで硬さを感じました。そのため、ワインディングを走るのであれば「サスペンションはコンフォートモード、トランスミッション制御はRモード」これがベストだと感じました。
しかし、2024年モデルのRモードはロールを抑える方向性のハードさはしっかりと出しつつも、突き上げ感は抑えられていてワインディングでも楽しめる足回りに仕上がっていました。そして、街乗りで乗りやすくなったと感じたカーボンブレーキは、ここでもさらにコントローラブルになったと実感しました。2022年モデルは発熱すると初期制動の立ち上がりが早く、発熱後はそれに合わせてアジャストしたブレーキの踏み方が必要な印象でしたが、2024モデルは発熱してもブレーキコントロールの変更はさほど必要ないと感じました。
ワインディングでの安定感は相変わらずで、重たい車重はキッチリと事前に荷重をかければ、安定感抜群かつ気持ちいいコーナリングを味わうことができ、慣れてくれば慣れてくるほど立ち上がりのアクセルオンのタイミングを早めることができます。軽量マシンのようなヒラヒラ感はないものの、ワインディングでは徐々に楽しめるようになってくる。そんなスルメイカのような良さがあります。
【まとめ】GT-Rという世界観は健在
乗り始めた最初は「快適になったけれども、どこか牙が抜かれた」そんな印象も持ちましたが、加速感やワインディングで見せたそのキャラクターはGT-Rファンたちが求めるGT-Rであることを証明してくれました。「GT-Rらしさはそのままに、GTスポーツとしてより完成されたモデルになった」それが2024年モデルのT-specの特徴と言えるでしょう。
このモデルが持つGT-Rという独自の世界観はいまだなお健在である。2024年モデルの試乗は、そのことを強く実感させてくれる体験でした。
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