サイズ感も相まって
走行性能もちょうどいい
ライズはアクセルペダルの踏み加減で車速をコントロールする「スマートペダル」の機能もありますが、まずは普通に走行。「結構エンジンの音は聞こえますけれど、かといって加速に不満とかはありません。いい意味で普通ですね」と、ゆみちぃ部長。シリーズハイブリッドだから静か、と思いきや、普通のクルマとそう変わらない印象で、強いて言うなら発進時にアイドリングストップが解除されエンジンが始動して……という音や振動がない程度。積載バッテリーの蓄電容量や制御方法の兼ね合いもありますが、日産のe-Powerに一日の長があります。
静粛性もそれなりですが、ほかのクルマと比べて劣っているということはありません。それはエンジン以外の静粛性の面でも同様で、それなりのロードノイズは聞こえてきます。しかし前モデルに比べたら向上しており、「カイゼン」を感じた次第。お値段を考えたら、この静かさはなかなかの物とも。
「クルマの大きさがちょうどいいんですね。大きいクルマもいいのですが、運転するなら丁度いい大きさというのがあって、ライズはそんなクルマに思えます。SUVだから視界が高いのは言うまでもないのですが、視界が広いんですよ。そこもお気に入りです」。ゆみちぃ部長、だんだん自動車評論家みたいなセリフが出てくるようになってきました。
乗り味は、思っていたよりかは硬質。「乗り心地、悪くはないと思います」という、ゆみちぃ部長の言い方が正しくて、特段イイ! ということもないけれど不満もなく「何と表現したらいいのか言葉が見当たらない」というもの。車体が軽いので、どしっと地に足の着いたという重厚さよりも、軽快さを信条とするハンドリングと乗り味を楽しみましょう、というのでしょうか。
それではスマートペダルをオン。ワンペダルに近い動作になります。「うーん、違いあります?」というゆみちぃ部長。それもそのはず、ワンペダルといっても完全には停止せず、ブレーキを踏む必要があるから。そこで今度はDRIVEというボタンで減速時の回生量を増やす方向に変更して挑戦。「おぉ! クルマ全体が重たくなったような感覚ですね」ということで、今度はちゃんと実感したようです。
【まとめ】飛び抜けたものはないが
サイズと走行性能とコスパよしのSUV
試乗を終えてゆみちぃ部長は「見た目もカッコいいし、内装だってチープじゃない。使い勝手もいいと思います。乗り心地や静かさといった面で、もちろん上には上がありますけれど、お金のことを考えると、この価格でこの内容ってすごいと思います。だって最近の軽自動車って、このクルマと同じ金額のものもありますからね。それに燃費もリッター24km近いうえに、レギュラーガソリン仕様車から、ガソリン代が高い時にはありがたいですね。だからコスパがよいクルマという印象を受けました」と、ライズを気に入られたご様子。
もちろんそれはとてもよいことなのですが、一方で(クルマがよいと、ご褒美はいただけないのか)と部員Kはションボリ。さらに大量に写真を撮らされ、結果、撮影枚数は326枚。そして掲載枚数はなんと55点! ほかの自動車記事でも、ここまで写真を載せませんよ? 本当に載せるんですよね? と思いながら執筆し、さらにションボリしていたのでした。
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