高級感しかない車内空間
USBはもちろんPD対応!
それでは室内をチェック。まずはリアシートから。一言で言えば「これが3シリーズなのか?」と誰もが口に出すほどのラグジュアリーな空間。唯さんも「本当にコレに座っていいんですか?」とためらうほど。一見して「この皮は絶対に高い!」と誰もが思うことでしょうし、実際の手触り、そして座り心地はまるで夢の世界。たとえるなら、同じソファーでもハーマンミラーとカッシーナの違いといえば、ご理解いただけますでしょうか(不肖はハーマンミラーの椅子が好きです)。もともとのBMWが悪いわけがなく、むしろ輸入車の中では相当にイイのですが、BMWアルピナに触れると霞んで見えてしまうほど。唯さんが着座をためらうのも無理はありません。
そして座ってもらうと、唯さんから「高嶺の華とはこのことか」といわんばかりのオーラを感じるではありませんか。いや、もともと高嶺の華ではありますが。とにもかくにも、あまりの座り心地の良さに唯さんも思わず笑顔。座る椅子で、人はこうまで変わるのか、と思った次第です。とりあえず、ここから先は唯お嬢様と呼ばせてください。
ASCII.jpですので、後席のアメニティ関係も見逃せません。エアコンアウトレット周りには、温度設定のパネルとUSB Type-C端子、アクセサリーソケットと電源周りも充実していますので、唯お嬢様のスマホも充電できます。PD対応のアクセサリーソケットを使えば、ノートPCだって充電可能! これらはBMW 3シリーズも同様なのですが、すべてのクルマの後席がこうあって欲しいと思います。
運転席も素晴らしいの一言。ゴージャスなB5やB7と異なるものの、若々しさの中に品位の高さを感じさせます。「BMWらしさを昇華すると、こういうクルマの室内になるのか」とため息をつく担当編集S。唯さんの目もキラキラ。座わられると、まさに深窓の令嬢といった雰囲気。いいクルマは本当に人を変える力があるのです。
ステアリングホイールを握ったとたん、唯お嬢様は「この肌触り、とてもイイです。素晴らしい」と賛辞。そして「裏側にステッチがない!」と一言。一般的なステアリングホイールにはクロスステッチ(縫い目)があるのですが、アルピナにはないのです。ですから握っていて指がひっかからず、スムースにステアリング操作ができるのです。さらに「ステッチの色も上側と下側で異なりますし、これは凄いですね」と称賛。ロールスロイスにも用いられているラヴァリナレザーの滑らかな手触りは極上のひと言。「普通、ステアリングホイールの皮って時間とともに手になじんでいきますが、最初から私の手になじんでいるかのようです」と賛辞を送ります。さすが普段からスポーツ系のクルマに乗っているだけあります。これもアルピナ流ストレスフリーの美学なのです。
アルピナのステアリング周りでいえば、ギアの変速はステアリングの裏側にある「アルピナ・スウィッチ・トロニック・ボタン」と呼ぶ、ボタン操作で行ないました。ですがお借りしたB3には、オプションのアルミ材削り出しパドルシフトが搭載。BMWの大型パドルも使いやすいのですが、BMWアルピナのコンパクトなパドルも剛性があるばかりか、メーターが見やすくて◎。親指を除く4本の指で操作する人はもちろんですが、不肖のような手が大きめの人にとってもこの小さなパドルは使いやすいですし、何よりメーターが見やすくなるので好ましく感じました。
そんなアルピナB3の価格は1229万円。「3シリーズで1229万円もするの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに3シリーズは最も安価な318iが495万円ですから、ざっくり2.5倍のお値段。ですが、直6エンジンと4輪駆動システムを搭載するM340i xDriveが990万円ですから、価格差は一気に縮まって240万円弱になります。ちなみに、取材車両の内装オプションは約60万円とのことですので、この内装とエンジンで追金300万円は良心的と思いませんか? さらに排出ガス規制やら電動化の話を考えると「最後のストレート6エンジン」としてBMWアルピナB3を選択するのはアリと思ってしまうのは不肖だけではないハズ。ちなみに走りに特化したモデルであるBMWのM3は1300万円を優に超えます。
一方、1000万円を超えてくると、5シリーズの直6に四輪駆動システム搭載モデル、つまり上位グレードが視野に入ってくるのも事実。具体的には540i xDrive M Sportが1118万円、よりスポーツ濃度の高いM550i xDriveが1335万円。BWMアルピナB5は1918万円になりますので、「BMW 5シリーズの上位グレードとBMWアルピナB3、どっちを選ぶか」が現実的な悩みになるのではないでしょうか? そんなことを考えながらBMWアルピナB3の試乗に移りましょう。
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