世にある数多くのプレミアムブランドの中で、極上のクルマ体験が約束されていると言っても過言ではないBMWアルピナ。速くて快適。まさにクルマ選びの終着駅と言ってもよいでしょう。そのアルピナの中で最上位に位置するのが「B7」です。運転は運転手に任せて後部座席で寛ぐショーファーカーをモディファイする意味とは? その乗り味は?
平日は後ろに乗り、休日は運転する
そんなクルマがアルピナ「B7」
BMW艦隊の旗艦である7シリーズをベースに、足回りとエンジンを中心に徹底的にチューンをしたB7。価格はなんと2597万円! とはいえBMWの7シリーズは、下は1100万円、上は2613万円ですので「高額ですが適価でもある」といえそうです。
さて、どのような方がチューンドショーファーカーを買い求められるのでしょうか? 輸入元の広報担当者に話を伺ってみると「経営者の方が多いようですね。平日は運転手の方がいらして、ご自身は後席に。一方、休日は自らハンドルを握られ、家族サービスをしながら運転を楽しまれているようです」とのこと。なるほど自分だけでなく、ご家族にも素晴らしいクルマの世界を楽しんで欲しいという方がB7を買い求められるのだと理解しました。
とはいえ、以前7シリーズを試乗した時に「運転するクルマというより、後席で快適に過ごすクルマ」という印象を強く抱いたので、B7になると本当に運転が楽しめるのか? とも思ったり。
エンジンは608馬力を発する4.4リッターV8ツインターボ型。パッと見るとアルピナB5に搭載するエンジンと同じように思われますが、あちらが621馬力ですので、ちょっとだけ最高出力が抑えられているようです。ちなみに最大トルクは81.6kgmと強力無比! この強大なパワーは、ZFとアルピナが共同開発した特製8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションを介して四輪に伝えられます。
アルピナの凄いところは、単なるパワーだけでなく安全性も考えられているという点。というのも、このクルマはクーラーの塊みたいなもので、ウォータークーラー、インタークーラーだけでなく、サブのウォータークーラーを2基増設し、トランスミッションオイルクーラーはベースモデルの容量を拡大しているのだとか。こうしたクーリング対策が、長時間に渡る高速・高負荷巡航を実現しているのでしょう。
「以前お借りした7シリーズも大きかったかな?」と思ったら、なんとロングボディーヴァージョンとのことで、ロングバージョンの全長は5.27メートル、全幅1.9メートルは巨体そのもの。車重も2.2トン超とヘビー級だったりします。でありながら停止状態から僅か3.6秒で100km/hまで加速し、330km/hで巡航できるというのですから、いやはや……。
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