インテリアは本革や赤いステッチで
スポーティーさを継承
昨年登場したFIT、Honda e、そしてVEZELに触れて感じるのは居心地が大変によいこと。「Hondaって内装がチープだよね」というのは昔の話。欧州の高級車に代表されるプレミアムブランドの室内も素敵ですが、Honda車のインテリアはカジュアルで等身大。共通するのは視界の広さで、まるで窓の大きなリビングにいるような心地よさで、毎日乗るならHondaの方が心地いいナと思ったり。その印象は、今回のシビックにも当てはまります。当てはまるどころか昇華しました。
とにかく前方視界が広く、他車とは比較にならないほど。安全面はもちろんですが、走っていて気持ちがイイのです。さらにダッシュボードの映り込みも少ないのも美質。もちろん陽の加減で、ダッシュボードのシボ模様がフロントガラスに映り込む時もあるのですが、他車と比べはるかに少ないのです。これもまた気持ちの良さにつながります。インテリアはグレードによって異なり、LXはファブリック、EXは本革シートとなります。またEXでは電動パワーシートを採用するなど装備面も充実。これはお好みでどうぞ、なのですが、個人的にはファブリックシートのLXに好印象。でも装備面ではEXまで望みたく、実に悩ましい選択です。
インテリアデザインはイマドキの水平基調で広さをアピール。先代から大きく刷新しているのですが、なかでもインフォテイメントディスプレイの位置がエアコンダクトの上に変更されたのが、機能面で最も大きな違いといえるでしょう。近年、このディスプレイの位置を上にするのがトレンドで、Hondaのエンジニアも「メーターパネルと高さを揃えて視認性を上げました」というのが採用した理由とのこと。
確かにナビは見やすいのですが、個人的には後付けした感じがするのと、女性ドライバーから「ミラーとナビの間の視界が狭い」という不満の声を耳にすることがあります。これは普段運転をされない方ほど、その印象を強く受けるようです。折角の広い視界がスポイルされてしまうので、エンジニアには僭越ながら「個人的にはポルシェのような処理が合理的だと思います」とお伝えしてしまいました。
そんなインフォテイメントディスプレイですが、VEZELから始まった「スマホ的」なものへと変更。アプリをインストールすることで機能拡張する考えは実に合理的。スマホナビと何が違うのか? というと、スマホの場合USB接続をするなど煩雑さや、機種変更時に色々と面倒なことが起きたりすることも。何よりケーブルが邪魔なのです。
メーターはイマドキのLCDタイプを採用。この表示が実に見やすくて、アニメーションもスムーズ。こういったものは、輸入ブランドが先行し、Hondaは遅れているなぁと思っていたのですが、ここ数年で一気に追い付いたように感じます。
スマホ置き場はVEZELと同様、自動車メーカーの中でも随一のデキ。オプションでQi充電に対応しているのはもちろんのこと「トレイにスマホを置く」という動作が実にスムースにできます。これが横になると、手首を捻る動作が発生して「シフトレバーに手が当たって使い勝手が悪い」とか色々と不満が出るのです。さらにQi充電をする際、走行中にスマホが動いて、あまり充電できてなかったなんてこともあったりします。ですがガイドを設けることで、確実に充電してくれます。本当に小さな気配りですが、実に日本的で素晴らしいと思います。
小さな気配りはエアコンダクトにも。VEZELでは新機能として、エアコンの風をサイドウインドウに沿って送り出す「そよ風アウトレット」が用意されていました。これは風が直接当たることが苦手な方だけでなく、太陽光が車内の温度を上げる輻射熱を抑える効果があるのですが、シビックでは「そよ風アウトレット」機構そのものはないものの、エアコンダクトの稼働範囲が広いため同じ効果が得られるよう工夫がなされています。またパンチングメタルを使ったアウトレットというのも面白いアイデア。いかにも送風口という感じを受けず、インテリアとの調和がとれています。また機能面でも効果があるとのこと。
身長185cmと大柄の不肖。後席は狭いのかなぁと期待せずに座ったら、これが驚きの広さ。大柄な男性が乗っても、足が運転席や助手席の背もたれに当たることがなく快適そのもの。ファストバックだから天井は低いように見えますが、これが見た目と違って高いのです。EXグレードにはエアコンの送風口があるのですが、LXグレードにはない模様。そしてどちらとも試乗車にはUSB充電ポートの姿は見当たらず。純正アクセサリーに用意されているのかな? とカタログを見たのですが、用意されていないみたいです。「イマドキUSBポートを用意しないという選択肢はない!」というわけで、ぜひ付けてほしいですね。
Honda車の魅力のひとつがラゲッジスペースの使い勝手。容量はLX仕様で452リットル、EX仕様で452リットルと十分な広さ。リアシートを倒せば、さらなる大容量が確保できるのはもちろんのこと、段差が少ないのも素晴らしい限り。というのも重たい荷物を多く積載する際、ズルズルッと運転席側まで押したりしますからね。またバックドアを閉めた際、車外から荷物が見えないようにするカーゴエリアカバーが巻取り式なのもポイント。蓋を取り外すタイプだと、使わない時にとても邪魔だったりするんですよね。Honda車に触れる度に、この使い勝手の良さを他社は見習ってほしいと思うのです。
ほかにも運転支援や、新型のアダプティブドライビングビームというヘッドランプを始めとする安全装備が大幅に強化されています。これらをご紹介したいのでうすが、すでに文字数が大幅にオーバーしており……この辺の話は、別の機会に委ねたいと思います。
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