インテリアはリビングにいるかのような
落ち着くデザイン
続きましては、内装です。過ごしやすさやデザインなどをチェックしていきましょ~!
デザイン的には◎なのですが、埋まってるがゆえに画面下の部分が見えずらいのが残念かなと思いました。
これは、マツダが創業当時にコルクを扱っていた会社だからだそうです。創業時のスピリッツをドリンクホルダーに込めたところが素敵!
後席はリクライニングなし&前後にも動きません。運転席側の後席にはボタンが付いていて、押すと自動で運転席が前に動きます。158cmの私が座って頭上に拳2つ分のスペースが空いているので、男性も狭いと感じることはないと思います。全体的に気になったのは、窓が小さいので圧迫感があり、後席はとくにそれを感じました。購入する際は、後ろ席にも座ってみて下さい!
それではここで、矢田部恒例行事のラゲッジルーム入ってみた「MX-30」編。158cmの私が寝そべると、こんな感じです。
シートを倒して寝そべると……。
少し残念だったのは、ラゲッジルームと後席を倒したスペースに隙間はないのですが、段差があるところです。これは、荷物が積み込みにくそうです。
それでは続きまして、試乗編。項目ごとにチェックしていきます。
乗り味はやや突き上げが気になるものの
サイズのわりに小回りが利く
街乗りのみの試乗でしたが、全体的に突き上げ感が気になりました。あくまで個人的な感想ですが、後席はかなり感じます。ボディー剛性が悪いというわけではなく、入力した衝撃を上手く出力できていないというたとえがしっくりくるかと思います。また、窓が小さいので車内がやや息苦しいのも気になりました。
静粛性ですが、アクセルを踏むと軽快なエンジン音が車内に響きます。走りを楽しみたい人には疾走感があっていいのですが、静かさを求める人には気になる大きさの音だと思います。試乗した路面の状況もあると思いますが、ロードノイズも気になりました。
大柄なボディーのわりには小回りが効くので、細い曲がり角もスイスイいけます。運転席からの視界はイイのですが、斜め後方がほとんど見えません。
たとえば、後席に誰かを乗せてスーパーの駐車場に車をとめるなどは、慣れないと大変だと思います。カーブは運転しやすく、ハンドルを切り足さずにスムーズに曲がることができました。ステアリングは少し重めで、足回りは硬い印象を受けました。
【まとめ】「生活に密着した車」ではなく
「生活に彩りを与えてくれる車」といえる
MX-30は、利便性などを差し置いても、この車に乗りたいという価値を見出だせる人にピッタリだと思います。ドアの開閉など、日常生活では少し不便に感じることがあるかもしれませんが、フロントなどのデザイン&ボディーカラーはMX-30ならではです。
「生活に密着した車」というよりは、「生活に彩りを与えてくれる車」という表現が正しい気がします。家族ために選ぶ車というよりは、少し手のかかる車に乗りたいと思える余裕のある人にオススメです。
「マツダ MX-30」試乗記はYouTube「矢田部明子のガレージライフ」でも公開していますので、よろしければご覧ください。

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