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ロータリーエンジン搭載のMX-30が日本で初お披露目! やっぱりマツダはロータリーだ!

2023年04月15日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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この時代にロータリーエンジンが復活!
ただし、発電用として活用される

 マツダは14日、幕張メッセで開幕した「オートモビルカウンシル2023」にて、ロータリーエンジンを搭載した「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を国内初公開しました。発売日、価格共に未定ですが、ロータリーエンジンに再び火が入りそうです!

 MX-30 e-SKYACTIV R-EVは、MX-30EVの登場時から登場がアナウンスされていたモデル。今年1月に開催されたブリュッセルモーターショーでワールドプレミアを果たしていましたが、日本での登場はこの日が初めてとあって、多くのマスコミがプレスカンファレンスに集まりました。

 青山裕大取締役専務執行役員は冒頭「私たちマツダは、ロータリーを諦めたくない。やっぱり作り続けたい」と力強くアピール。

 「私たちは2012年以降、ロータリーエンジンの量産をしばらくストップしていました。ロータリーの灯がここで消えてしまうのではないか? 特にロータリーファンの皆さまには本当にご心配をおかけしてきました。しかし、ロータリーエンジンは、私たちマツダの“飽くなき挑戦”の精神の象徴であり、マツダのアイデンティティーとして、未来へ受け継いでいかなければいけないものです。ロータリーにはまだまだ可能性があります。私たちマツダ全員の思いと情熱があります。どのような形でも、たくさんじゃなくても、作り続けることが大事であると考えています」と、マツダにとってロータリーエンジンは切っても切り離せないものであることをコミットしました。

830ccの1ローターでバッテリーを充電する

 MX-30 e-SKYACTIV R-EVに搭載するロータリーエンジンは、8C型と呼ぶ排気量830ccの1ローター。発電用モーターと同軸上に設置され、駆動輪を動かすのではなく、日産のe-POWERのようなエクステンダー(発電機)として使用します。ちなみにバッテリー容量は17.8kWhで、ガソリン容量は50リットル。車両には充電ポートも用意されているので、シリーズ式のプラグインハイブリッド(PHEV)という形になります。

 青山取締役専務執行役員は「MX-30 e-SKYACTIV R-EVは、ロータリーエンジンを発電機として採用したマルチ電動化技術を搭載したモデルです。電欠(電池切れ)を心配することなく、モーター駆動ならではの、より緻密なクルマの反応の作りこみによる、マツダの意のままの走りを楽しんでいただくことができるクルマです」と完成度に自信をみせました。

 そして「地球温暖化抑制、カーボンニュートラルへの対応は、将来から借り受けている今を生きる私たちの大きな社会課題です。一方で、心ときめく移動体験が作り出す、今を生きる私たちの、活き活きと暮らす“楽しさ”と“生きる喜び”も大切に、マツダらしいやり方で「飽くなき挑戦」を続けてまいります」と、環境問題の中でもクルマを所有する喜びを提供し続けることを自らの存在意義であると表明しました。

 そして最後に「ロータリーエンジンの歴史をともに創ってくださったのは、マツダを愛し、応援してくださる世界中のお客さま、ファンの皆さまの想いです。その想いに励まされ、歩みを止めてはならないと、我々を鼓舞していただいています。お客さまとこのような特別な絆を育んでいただいたことを誇りに、マツダは、これからもお客さまの心を捉えて離さない魅力的なクルマを生み続けていくこと、そして時代を超えて、クルマを愛してやまない皆さまと一緒に、クルマのある人生の楽しさを追求していくことをお約束します」と、ロータリーファンに謝辞を述べました。

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