■今までがそんなに酷かったのか?
まず装着したプロクセス・スポーツのデータから。205/45ZR17の純正サイズで、側面の刻印によると製造は2020年6月第1週、宮城県岩沼市の仙台工場で造られたもの。タイヤは鮮度が命と言いますが、メイド・イン・トーホクの比較的新鮮な個体です。
そして空気圧ですが、このタイヤはエクストラロード規格のため、純正指定より高い220キロパスカルを入れております。なぜそうなるかの説明は長くなるので、すっ飛ばしまして計測です。
いつものように天井や窓を閉め、空調やラジオを切り、いつもの田舎道のいつもの区間を時速60キロメートルで走行。いつものようにiPhone 8 plusを助手席ドリンクホルダにクリップで固定し、「Sound Level Analyzer」といういつものアプリを使って2分間ほどの平均を取りました。
そして比較する計測データですが、昨年春に下ろしたポテンザ S001は「65.6デシベル」。そこから2万2千キロほど走った交換直前は「66.9デシベル」。摩耗したタイヤはうるさいものですが、ブリザック VRX2が「67.3デシベル」でしたから、スタッドレス並みにやかましくなっていた訳です。
そして、このたび履き替えたプロクセス・スポーツの値は、なな、なんと「63.2デシベル」。これはちょっと出来過ぎだと、もう一度測り直しても「63.1デシベル」。ポテンザ S001より2.5デシベルほど低いという驚きの結果でした。
なにしろメーカーのトーヨータイヤは、この製品の静粛性を特にアピールしておりません。これはプロクセス・スポーツが偉いというより、ポテンザがやかましく、ロードスターの遮音もよろしくない。おかげで差が分かりやすく現れたという事で、今までが酷かっただけかもしれません。

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