圧倒的な存在感。その実フレンドリー
A8を目の前にすると、その大きさに圧倒される。そして風格に「これは運転できるのだろうか」という恐怖心にかられてしまう。特に横方向にワイド化されたフロントグリルはアウディでありながらも、従来とは異なる水平基調で低重心さと、シャープでクールな印象を与える。
車内に入ると、さらに圧倒的。ゴージャスではなく、全体的な品の良さ。このテイストはアウディならではの世界観だ。後席の広さ、座り心地の良さは、ちょっと記憶にないほど。座っているだけで「人生の成功者」と思えてしまう。アームレストには着脱可能なタブレットを装備。エアコンやシートヒーターなどの設定変更ができる。
ドライバーシートに座ると、近年のアウディではおなじみとなったバーチャルコクピットをはじめ、センターコンソールには上下2面のタッチパネルモニターなど、かなり未来的。アウディというと長年MMIと呼ばれるシャトルジョグダイアルを用いたUIが使われていたが、今後はタッチパネルへと移行するんだろう、ということを意識させた。画面にタップすると、指に微振動が伝わる。そのフィーリングはどこかアナログ的で、大変わかりやすい。
ジョイスティック的な動きをするシフトレバーをDのポジションにセットし、おそるおそる走りだすと、これが真逆のフレンドリーさ。軽快な操作性と、想像以上の小回りのよさに「これなら運転できるかも」と誰もが思うことだろう。それでいながら「高級車かくあるべし」と言わんばかりの静粛性と滑らかさと乗り心地。
面白いのは、スポーティーなテイストが見え隠れすること。運転していてワクワクする、アウディ独特の感覚がサルーンにも受け継がれている。ワインディングでもボディーの重さを、あまり感じることはない。この安定感はさすがアウディだ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第673回
自動車
【予算30万円台】車中泊もこなす神コスパ! 日産「ウイングロード」の中古を推したい3つの理由 - 第672回
自動車
さらばA110。プロが自腹買いする名車。最後の過激な限定車「アルピーヌ A110 R 70」の魔力 - 第671回
自動車
15年前のクルマと侮るなかれ! 燃費22.5km/Lの実力派、2代目ソリオを再評価する - 第670回
自動車
e-4ORCEでついに完成形へ! 35周年の日産のミニバン「セレナ」が選ばれ続ける理由 - 第669回
自動車
椅子が外れて広大な荷室に!? ルノー「グランカングー」は国産ミニバンとココが違う - 第668回
自動車
「NSXでキャンプ」は実在した!? テールゲートに荷物を詰め込むスーパーカー・アウトドアの衝撃 - 第667回
自動車
さよならMAZDA2。消えゆくマツダの看板小型車は「今こそ買うべき最強のホットハッチ」だった - 第666回
自動車
国産ミニバンに飽きたらコレ! クセ強なフランス車「ベルランゴ」は長距離ドライブの最高の相棒だった - 第665回
自動車
【独御三家SUV対決】新型アウディ「Q3」登場! BMW「X1」、ベンツ「GLA」と比較してわかった真の買いモデル - 第664回
自動車
日産「セレナ」は上位グレード限定の“特権”に注意! 2026年最新版の進化ポイントを解説
