最新パーツ性能チェック 第249回
「Apex Legends」で平均フレームレート120fps以上!
GeForce GTX 1660 TiはDXR&DLSSナシでも強い新世代ミドルクラス
2019年02月22日 23時00分更新
日本時間2019年2月22日、NVIDIAはTuringベースの新しいGPU「GeForce GTX 1660 Ti」を発表。同日23時より販売を解禁した。北米における価格は279ドル~と久々の300ドル以下のゾーンで、我々が“ミドルクラス”と呼んでいる製品のアップデートとなる。
まず価格の話をすると、筆者が小耳に挟んだ限りでは3万円台中盤が最安、4万円前後がボリュームゾーン、アッパーグレードは4万円台後半という布陣になるようだ。
近年のゲームにおけるシェーダー(描画用のプログラム)は年々複雑化してきており、それを効率良く処理するための新しいGPUが求められている。TuringアーキテクチャーはRTコアとTensorコアの部分がクローズアップされがちだが、CUDAコア自体にも大きな改善が入っている。
歩留まりを下げて価格を押し上げる原因となるRTコアとTesnorコアを除去したGTX 1660 Tiは、より新しいゲームを快適に楽しみたいと考えるゲーマーのためのGPUなのだ。NVIDIAはGeForce GTX 1060の最大1.5倍、GeForce GTX 960なら最大3倍のパフォーマンスアップが得られると主張している。
GTX 1660 TiにはFounders Edition(以下、FE)は存在せず、すべてAICパートナー(いわゆるサードパーティー)の製品のみとなる。今回はASUSのGTX 1660 Ti搭載ビデオカード「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」をテストできる機会に恵まれた。果たしてNVIDIAの目指す新ミドルはどの程度の実力を持っているのか検証していきたい。

この連載の記事
- 第371回 Radeon RX 6950 XT/RX 6750 XT/RX 6650 XTの実力を検証!全11GPUで比べてみた
- 第370回 補助電源なしで動作する「Radeon RX 6400」カードの実力とは?
- 第369回 3D V-Cache搭載「Ryzen 7 5800X3D」はCPUのゲームチェンジャーになれたのか?
- 第368回 Core i7-12700K対Ryzen 7 5800X!Windows 11でDDR5対DDR4の性能差もベンチマーク比較
- 第367回 Core i9-12900KS最速レビュー!最大5.5GHzの第12世代Core最上位CPUはライバルを圧倒する?
- 第366回 「Ryzen 7 5700X」〜「Ryzen 3 4100」まで、新たな廉価版Ryzenを現行/旧モデルと一斉比較
- 第365回 RTX 30シリーズの最終兵器、GeFore RTX 3090 Ti登場!消費電力や実際のパフォーマンスは?
- 第364回 奥行き170mmのPalit「GeForce RTX 3050 StormX OC」を触ってみた
- 第363回 Ampere世代の“50番台”GPU、GeForce RTX 3050をレビュー! 低コストにDLSSを導入できるGPU
- 第362回 「Radeon RX 6500 XT」の絞り込まれたスペックは格安ビデオカードの定番となれるか?
- 第361回 Alder Lake-Sの廉価モデル、Core i5-12400&Core i3-12100の実力を検証!エントリークラスの覇者となれるか
- この連載の一覧へ