さとうなおきの「週刊アジュール」 第71回
オンラインイベント「Microsoft Connect 2018」特別号外
AKSに「仮想ノード」機能登場、.NET CoreがWPFやWindows Formsをサポート
2018年12月05日 11時30分更新
こんにちは、さとうなおきです。米国時間2018年12月4日に、Microsoftの年次オンラインカンファレンス「Microsoft Connect 2018」が開催され、Scott Guthrieらによる基調講演が行われました。Connect 2018に合わせて、Azureに関連するアップデートが多数公開されています。
今回の「週刊アジュール」では、Connect 2018特別号外として、Scott Guthrieらによる基調講演で紹介されたAzureに関連するアップデートを紹介していきます。
Connect 2018の情報はここをチェック
Connect 2018の基調講演やセッションは、オンデマンドで視聴可能です。
Connect 2018での発表の全体感を掴みたい方は、Storiesでのまとめ、ブログポスト、Azure更新情報をご覧ください。
Azure FunctionsがPythonサポート
Azure Functionsは、サーバーレスアーキテクチャのFaaS(関数サービス)です。
Azure FunctionsのFunctionsランライム2.0で、Pythonサポートがパブリックプレビューになりました。Linuxベースの、およびDockerコンテナーベースのFunctionsで、Pythonを使えます。
- 更新情報「Azure Functions, Python support is in preview」
- ブログポスト「Azure Functions gets better for Python and JavaScript developers」
Visual Studio 2019のPreview 1がリリース
統合開発環境「Visual Studio」の最新バージョン「Visual Studio 2019」の最初のプレビュー「Preview 1」がリリースされました。
AIを活用してIntelliSenseを改善する「Visual Studio IntelliCode」、他の開発者との共同作業を支援する「Visual Studio Live Share」などの機能が強化されています。
.NET Core 3のPreview 1がリリース
.NET Core 3の最初のプレビューとなる.NET Core 3 Preview 1が、リリースされました。.NET Core 3では、WPF、Windows FormsといったWindowsデスクトップアプリケーションのフレームワークがサポートされました。
Azure Kubernetes Service(AKS)に仮想ノード機能が登場
Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。
Azure Container Instancesは、クラスターの管理なしにコンテナーを実行できるサービスです。
Azure Kubernetes Service(AKS)で、オープンソースのVirtual Kubeletを基にした「仮想ノード」機能が、パブリックプレビューになりました。Azure Kubernetes Service(AKS)の仮想ノードを使うと、数秒で起動できるAzure Container Instances内の追加ポッドをエラスティックにプロビジョニングできます。
- 更新情報「Azure Kubernetes Service (AKS) virtual node is in preview」
- ブログポスト「Bringing serverless to Azure Kubernetes Service」
Cloud Native Application Bundle(CNAB)
Cloud Native Application Bundle(CNAB)が発表されました。Cloud Native Application Bundleは、コンテナーアプリケーションのためのオープンソースのパッケージ仕様です。Cloud Native Application Bundleは、Dockerとのパートナーシップの基で開発されており、Bitnami、HashiCorpによってサポートされています。
- ブログポスト「Introducing CNAB: a cloud-agnostic format for packaging and running distributed applications」
Azure Cosmos DBでデータベースレベルのスループットの下限引き下げ
Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。
Azure Cosmos DBのデータベースレベルのスループットの下限が、10000 RU/sから400 RU/sに引き下げられました。400 RU/sの場合、月額3000円弱の料金になります。
- 更新情報「Azure Cosmos DB new shared database offer now available」
- ブログポスト「Azure Cosmos DB Developer experience updates December 2018」
Azure Machine LearningサービスがGA
Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learningには、Azure Machine Learning Studio、Azure Machine Learningサービスという2つのサービスがあります。
Azure Machine Learningサービスが、プレビューを終了してGA(一般提供)になりました。
- 更新情報「Azure Machine Learning service is now available」
- ブログポスト「Azure AI – accelerating the pace of AI adoption for organizations」
- ブログポスト「Announcing general availability of Azure Machine Learning service: A look under the hood」
それでは、また次回。
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