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さとうなおきの「週刊アジュール」 第89回

Azureにおける新元号「令和」対応の情報

ハノーバメッセ、NAB Showで発表されたAzureアップデートを一挙解説

2019年05月04日 07時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回は、2019年3月31日~2019年4月6日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

新元号「令和」対応

 Azureにおける新元号「令和」への対応に関する情報が、アップデートされました。

 IaaSのVMに対しては、自分で更新プログラムを適用してください。PaaSサービスでは、内部で更新プログラムが順次適用されていくので、特に必要な作業はありません。

Open Manufacturing Platform

 4月1日~5日に開催された「Hannover Messe 2019」で、Microsoftは、イニシアチブパートナーのBMWグループと共同で「Open Manufacturing Platform」を発表しました。

 Open Manufacturing Platformは、Azure IoTプラットフォーム上に構築されており、コミュニティメンバーがインダストリアルIoTプロジェクトに貢献し、他のメンバーから学習するためのリファレンスアーキテクチャ、オープンデータモデルフレームワークを提供します。

Azure Cognitive Services:Video Indexer、Speech Services

 Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

 Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Video Indexer」は、ビデオに対して、書き起こし、顔認識、文字認識、主要フレーム抽出、感情分析、翻訳といった機能を提供するサービスです。

 4月6日~11日に開催されたNAB Show 2019直前に、Video Indexerで次の新機能が追加されました。

  • 既存のメディアから新規コンテンツを作成できる、新しいAIベースのエディター
  • カスタム顔認識の拡張(モデルの中央管理、画像からのモデルのトレーニングなど)
  • トランスクリプト編集を基にした言語モデルのトレーニング(業界固有の用語を含むように言語モデルを効率的に改善可能)
  • セマンティックシーン(プレビュー)
  • 新しいエンドロールクレジットモデル
  • 東アジア、東南アジアを含む9リージョンで利用可能に
  • ISO 27001、ISO 27018、SOC 1/2/3、HiTRUST、FedRAMP、HIPAA、PCIの認定
  • 試用版から有償アカウントへの移行時の、データ、トレーニング済みモデルの移行
  • ライブトランスクリプション(プライベートプレビュー)
  • 混合言語トランスクリプション(プライベートプレビュー)
  • アニメーションキャラクターの検出(プライベートプレビュー)

 詳細は、次のページをご覧ください。

Video Indexer

 Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Speech Services」は、speech-to-text、text-to-speech、音声翻訳などを提供するサービスです。

 Speech Servicesを利用可能なAzureリージョンが10リージョン増え、(東日本リージョンを含む)18リージョンになりました。

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