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さとうなおきの「週刊アジュール」第83回

Azure IoT Hubが分散トレースをサポート

Azure Application Insightsが東日本リージョンで利用可能に

2019年03月14日 11時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2019年2月17日~2019年2月23日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Monitor:Application Insightsの東日本リージョンサポートなど

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Application Insightsは、APM(アプリケーションパフォーマンス監視)ツールです。

 今回、Azure Application Insightsが、東日本リージョンで利用可能になりました。

 Azure Monitorサービスのステータス情報(進行中の停止、計画メンテナンスイベント、注意通知)を掲載する「Azure Monitor Status」ブログが公開されました。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

 Azure Log AnalyticsのLinux向けエージェントの2月リリースがリリースされました。このリリースには、安定性と信頼性に関する多くの改善が含まれています。

Azure Network Watcher:NSGフローログバージョン2

 Azure Network Watcherは、ネットワークのパフォーマンス、正常性を監視するサービスです。

 Azure Network Watcherのネットワークセキュリティグループ(NSG)フローログは、クラウド内のネットワークを監査するための情報を提供します。フローログのバージョン2では、フロー別でのバイトとパケットのカウント、およびセッション状態が組み込まれるようになりました。

 Azure Network Watcherのトラフィック分析は、NSGフローログのバージョン2をサポートするようにアップグレードされました。

Azure Network Watcherのトラフィック分析

Azure Lab Services:クラスルームラボのスケジュール

 Azure Lab Servicesは、チーム用の環境(開発環境、テスト環境、教室ラボ環境)を短時間で提供できるサービスです。Azure Lab Servicesは、現在プレビュー中です。

 Azure Lab Servicesで、クラスルームラボのスケジュールを作成、管理できるようになりました

Azure Lab Servicesでのクラスルームラボのスケジュール

Azure DevOps:ロードテスト機能のサービス終了

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 Azure DevOpsのクラウドベースのロードテスト機能が、2020年3月末に終了される予定であることが発表されました。ロードテスト機能を提供する、OSS、商用製品、クラウドサービスなどへの移行を検討してください。

Azure DevOps Projects:既存AKSクラスター

 Azure DevOps Projectsは、好みのプログラミング言語で開発するWebアプリケーションに対して、Azure App Service(Web Apps、Web App for Containers)などの実行環境、Azure DevOps上のGitリポジトリやCI/CDパイプライン、Azure Monitor(Azure Application Insights)による監視といった、DevOpsのサイクルに必要なすべてを自動的に構成してくれるサービスです。

 Azure DevOps Projectsで、Azure Kubernetes Service(AKS)クラスターをアプリごとに新規作成せずに、既存のクラスターを再利用できるようになりました。

Azure DevOps Projectsでの既存AKSクラスターの指定

AzureR:最近のアップデート

 AzureR(AzureRMR)は、RでAzureサービス、リソースを操作するためのパッケージです。AzureRは、2018年11月にリリースされていました

 今回、AzureRで下記のアップデートがありました。

  • Azure Active Directory認証機能が、新規パッケージ「AzureAuth」に移動
  • AzureRMR 2.0.0で、サービスプリンシパルの作成が不要に
  • AzureStor 2.0が、Azure Storageへの並列ファイル転送などをサポート
  • Azure Data Explorer向けの新しいAzureKustoパッケージ

 詳細は、次のページをご覧ください。

Azure Database for PostgreSQL:Hasura GraphQL Engine

 Azure Database for PostgreSQLは、PostgreSQLベースのリレーショナルデータベースサービスです。

 Azure Database for PostgreSQLで、PostgresSQLでのリアルタイムGraphQL APIを提供する軽量で高性能なオープンソース製品「Hasura GraphQL Engine」を利用できるようになりました。

Azure Analysis Services:Webデザイナーのサービス終了

 Azure Analysis Servicesは、SQL Server Analysis Services(SSAS)ベースの分析サービスです。

 2017年7月にパブリックプレビューになっていたAzure Analysis ServicesのWebデザイナーが、2019年3月1日に終了されることが発表されました。

Azure Event Grid:配信不能、再試行ポリシーなど

 Azure Event Gridは、イベントルーティングサービスです。

 Azure Event Gridで、次の機能がGA(一般提供)になりました。

 詳細は、次のページをご覧ください。

Azure IoT Hub:分散トレース

 Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。

 Azure IoT Hubで、一意識別子を使用して各メッセージの経路を追跡するための「分散トレース」がパブリックプレビューになりました。

Azure IoT Hubでの分散トレースの有効化

Azure Active Directory:MFA/SSPRの登録エクスペリエンス

 Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 2018年8月にパブリックプレビューになっていた、Azure Active Directoryの多要素認証(MFA)、セルフサービスによるパスワードリセット(SSPR)の統合された登録エクスペリエンスがアップデートされました。

Azure Active DirectoryのMFA/SSPRでの、新しい登録エクスペリエンス

Azure Active Directory B2C:新しいポータルのエクスペリエンスなど

 Azure Active Directory B2C(Azure AD B2C)は、顧客のID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 今回、下記のアップデートがありました。

  • 新しいポータルのエクスペリエンス(GA)
  • カスタムのパスワードの複雑さ(GA)
  • ユーザーテンプレート(パブリックプレビュー)
  • JavaScriptとページレイアウトのバージョン(パブリックプレビュー)
  • IDプロバイダーのアクセストークンのパススルー(パブリックプレビュー)
Azure Active Directory B2Cの、新しいポータルのエクスペリエンス

 それでは、また来週。

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