大人に向けた、親切でこだわりのあるデザイン
大人世代向けの富士通「GRANNOTE」はみんなに使いやすい親切PCだった!-「LIFEBOOK AH90/P」レビュー (2/6)
2014年03月31日 13時30分更新
使いやすさにこだわったキーボード
「GRANNOTE」のキーボードは、テンキーつきのアイソレーションタイプを搭載している。タッチパッドはボタン分離式だ。一見何の変哲もないキーボードといった雰囲気だが、いろいろと工夫がされている。
キーピッチは約18.4mmとフルサイズからは若干小さめの作りだが、特に使いづらいということはなかった。キーストロークは約3mmと最近のノートPCにしては目立って深い。実際、しっかりと押し込める感触があった。軽やかなタッチタイピングでもきちんと反応してくれるが、ゆっくりしっかり押して文字入力をしたいという人も扱いやすいだろう。
キーの中央部がわずかにくぼんだ「球面シリンドリカル」構造も採用。キートップが奥に向かってわずかに傾斜した「ステップ型キートップ配置」とあいまって、指のかかりや収まりがよい。そしてキーの重さが場所に合わせて変化させてあるのがおもしろい。正しいポジションに手を置いた時に、人差し指から中指あたりが担当するキーを標準として、親指で押すスペースバーは特に重く、薬指や小指といった力の弱い指で押すキーは軽く作られている。例外はEnterキーで、これは標準の重さだ。このキーの重さは、触れてはっきりわかるくらい違っていた。
また、ディスプレーを開くとヒンジ部分が軽く持ち上がり、キーボード全体が手前向きに傾斜する。キートップのプリントも見やすく、打ちやすくなるのが好印象だ。キーボードバックライトも搭載しており、付属のユーティリティーで細かな調整もできるが、標準状態では手を置いた時のみ光るようになっている。指先で触れた程度では光らず、指1本をべったりと置いた程度以上の面積でパームレストに触れると光るようだ。必要な時にだけ光るという、気配り設計になっている。
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