液晶分離型デスクトップ「LIFEBOOK GH」ロードテスト 第2回
15.6型Core i7の“タブレット”! 「LIFEBOOK GH」のパフォーマンスをさぐる (1/2)
2015年03月24日 08時00分更新
富士通の「LIFEBOOK GH77/T」は、取り外し可能な15.6型液晶ディスプレーを搭載した新機軸のPCだ。前回はノートでもなくデスクトップでもない新しい利用スタイルについて紹介したのだが、その斬新なギミックに驚いた人も多いだろう。だがPCとしての性能はどうなのか気になるところだ。そこで「LIFEBOOK GH77/T」について、スペックとベンチマークの結果を紹介しよう。
ハイエンドノートなみの高いスペック
「LIFEBOOK GH77/T」はCPUにクアッドコアのCore i7-4712HQを採用している。動作周波数は2.3GHzで、ターボ・ブースト時の最大動作周波数は3.2GHzだ。
ちなみにCore i7-4712HQは、Haswell(Refresh)世代のCPU。すでにモバイルノート向けにはBroadwell世代のCore MシリーズやUシリーズが登場しているが、プレミアムノート向けのHシリーズはまだインテルからリリースされていないのだ(2015年中頃に登場予定)。旧世代のCPUとは言え、まだまだ十分現役で通用するパワーを持っている。
グラフィックス機能には、CPU内蔵のインテルHDグラフィックス4600を利用する。外付けGPU(dGPU)よりは性能が低いものの、軽め~中規模程度の3Dゲームなら問題なく遊べる性能だ。
メモリー容量は8GBだ。増設や換装には対応していないため最大容量は8GBとなるが、タブレットやスタンダードノート的な使い方であれば十分だと言える。
“タブレット”だが、ストレージ容量は2TBとたっぷり
ストレージ容量は1TB×2の合計2TBだ。アクセス速度で考えるならSSDのほうが速いが、容量の面ではHDDのほうに分がある。家族で利用するのであれば、より多くの写真や動画を保存できるHDDのほうが適しているだろう。
これだけの容量があればサイズの大きいファイルでも大量に保存できるのだが、Dドライブはあえてバックアップ用に使うことをおすすめしたい。システムやデータファイルをバックアップしておけば、マシンの調子が悪くなったときや万が一動かなくなった場合でも大切なデータを残しておけるからだ。標準収録のユーティリティ「バックアップナビ」を使えばデータファイルやシステムを手軽にバックアップできる。
構成はハイエンドノートPCに似ている
光学ドライブとしては、BDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載している。通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+HS、1000BASE-Tの有線LANに対応している。IEEE802.11a/acの無線LANに対応していないのは、液晶ディスプレーの接続用に5GHz帯の無線を利用しているためだ。そのほかの機能としては、有効画素数約90万画素のWebカメラとSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットを用意している。
スペックを総合的に見てみると、ハイエンド向け15.6型ノートの構成に似ている。これだけのパワーをタブレットスタイルで利用できる点が、「LIFEBOOK GH77/T」の特徴なのだ。
(次ページ、「ベンチマーク結果は良好。3Dゲームもプレーできる」に続く)
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